アトリビューションを用いなければ、と考えている人にはオススメ。運用する上での考え方が書かれた、とても良いまとめ。
そういう意味で、アトリビューションについて、普段からアンテナを貼っている人には、目新しい情報や事例、展望があるわけではない。地に足をつけた、どう考え、運用していくべきかのノウハウ本。担当
...続きを読むの方は手元に置いておくと便利だと思う。
個人的にためになったのはアトリビューションの概念で、これまでアトリビューションによって達成できるのはさらなる広告効果の最適化だと思っていた。だが、アトリビューションの語源は金融業界にあり、ポートフォリオの最適な配分のための分析であったことを知った。同じく最適化と言えるのかもしれないが、このイメージによってもっと視野が広くなったように思う。具体的には、これまでアトリビューションとはバナー広告による間接効果の再評価のことだと思っていたが、それだけの小さい話ではなく、クリエイティブ、ソーシャルメディア、さらにはユーザーの心の動きまで、様々な要因が絡んで来るということが分かった。
もちろん、最後のリクルート小川さんのコラムにあるように、どこまでも手を広げるのではなく、ある程度の決めが必要。またコラムではsembearのアトリビューションの罠が、バズワードに乗らない地に足の着いた考え方で面白かった。