序 章 セカイ系いう亡霊
第一章 セカイの中心でアイを叫んだけもの 1995年-99年
第二章 セカイっていう言葉がある 2000-03年
第三章 セカイはガラクタのなかに横たわる 2004-06年
第四章 セカイが終わり、物語の終わりが始まった? 2007-09年
セカイ系という言葉を聞くよ
...続きを読むうになってからかなりたつが、正直あまり関心がなかった。
正直言って「エヴァンゲリオン」自体をあまり評価していないし、面白いとも思わなかった。
そこから先にくるものに興味がおきなくても仕方なかろう。
でも、これは一種の社会現象であるからして、作品がどうのこうのではなく、現象としてこれは何なのか?ということについては関心がないわけではない。
そこで遅ればせながら、ちょっとのぞいてみようと思い立って読んでみた。
そんな程度だから、当然作品も「エヴァ」以外は見てないし、「ほしのこえ」をようやくさっき見た。後は全然見ていない。
読んでも作品について書かれたところは当然ピンとこないが、とりあえず全部読んでみた。
まあそれなりにそういうことなのか、とはわかったが、なんとそこには、「セカイ系」はもう終わったと書いてあるではないか。
終わったからと言って、その影響はまだまだこれからあちらこちらに出てくるだろうから、まあ読んどいてよかったとは思ったが、少々関心を持つのが遅すぎたようだ。
ちょっとスピードアップして、セカイ系の道筋をトレースしておかなきゃなあと思う。
「エヴァ」にしても「ほしのこえ」にしてもはたまた「最終兵器彼女」にしてもとにかく戦争ものが多い。これはどうしても焼き直しが多い為にやむを得ないとは思うのだが、ここ十年の若者世代の弱点だ。
すべて戦争が起こってしまった後の話ばかり。それはもううんざりするばかりだ。
なんて想像力が貧困なんだ。というのが率直な感想だ。
でもこのままではない。すでにその後いろいろな動きが出ているようだ。
やはり一時のブームというか盛り上がりの後、そこを通過したホントの才能が必ずいくつか動き出す。そこへ繋がっていきたいという気はおおいにある。
読んでおくべき一書でしょう。