三田完のレビュー一覧

  • 黄金街

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    作者はNHK音楽担当プロデューサーだったとは知らなかった。
    音楽絡みの話が多い。
    のど自慢と流しの老人の話が良かった。
    鐘たたきの人って、それ専門なんだとは思わなかったなあ。

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    2012年06月23日
  • モーニングサービス

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    ご夫婦が営む浅草の小さな喫茶店<カサブランカ>。旦那さんがサイフォンで丁寧に入れてくれるコーヒー、奥さんが切って焼いてバターを塗ってくれるトースト。そんなモーニングサービスを食べにくる街の人々。各々が抱える問題や悩みとともにストーリーが展開。
    なんかいいなぁ、こういう光景。

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    2012年04月25日
  • モーニングサービス

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    現実にありそうだと感じさせる、「小説の中のお話」。
    読んでいて自然と光景が浮かぶんだけれど、ところどころで、あ、作り話だったと気持ちがスッと戻される感じ。
    でも、お店を探しに浅草に行きたくなる。
    とりあえず、ハインツのケチャップを買ってみた(笑)
    何度も読み返すかというと微妙だけれど、いいお話。

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    2012年04月26日
  • モーニングサービス

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    ネタバレ

    浅草の浅草寺裏、言問通りに面して昔ながらの小さな喫茶店「カサブランカ」がある。店の歴史はそこで撮られた永井荷風の写真が飾られていることからも一目瞭然。

    何といっても店の名物は、切り盛りする夫婦の人情に加えて自慢の淹れたてコーヒーと香り豊かなバタートーストがセットになったモーニングサービス。それを目当てに通ってくる常連さんたちが、この物語の主人公だ。

    一軒の古びた下町の喫茶店を舞台に、そこに住む人々の人間ドラマをさらりとした筆致で描いていく。いずれの登場人物たちもどことなく訳ありの風情で、そこがややミステリアス。場所柄を象徴するように多彩な顔ぶれだ。

    清元の師匠に芸妓の見習い、それに風俗

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    2012年03月12日
  • モーニングサービス

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    喫茶店と呼べる空間から足が遠のき、いつの間にか喫茶店自体が姿を消しつつある。そうした現状を鑑みると、この連作集はまるでおとぎ話のようだ。登場人物や情景の描写はしっかりしてるのに、残念ながらこのおとぎ話は最後まで深みや広がりを見せず、まるで絵のない劇画を読まされたように感じた。

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    2012年03月06日