梶山正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ベニシア・スタンリー・スミスさんが、京都大原に住み、その自然や草花と調和した中で、ハーブを使った料理や調味料、石けん、などの生活用品を紹介していく本です。すべてベニシアさんの手作り。
イギリス貴族だったベニシアさん、子どもの頃は、まるで物語のお姫様が住むような豪邸で暮らしていたとのこと。ただ、使用人や農民の子どもとの触れ合いは絶対にできず、親も連日のパーティでふれあうことはあまりなく、自分の兄弟と庭だけで、寂しく暮らした子ども時代を良く思っていない。
そんな中、ヨガで自分の内面を磨くこと、自分自身と対話することで、人生の靄が晴れたように感じ、インド→日本への移住を決められ、長い時間を掛 -
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イギリス人であるベニシアさんが、いろいろな体験の後、導かれるようにして、京都大原の古民家で、家族とハーブに囲まれて暮らしている、そんな風景に最初はあこがれて読み始めました。
夫である山岳写真家・梶山正さんの素敵な写真と共に、等身大のベニシアさんの日々の暮らしぶりが描かれています。
ハーブだけでなく、生まれ育ったイギリスや、滞在したインドや日本での文化や価値観の違いなどにも触れられていて、読んでなるほどと思う部分や共感できる部分もありました。
食器を洗うのにも、食器用洗剤ではなく、粉せっけんにローズマリーやラベンダーのハーブを混ぜて使っているなど、日常生活にもベニシアさんらしい工夫がされていて -
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NHK BShiの「猫のしっぽ、カエルの手」春偶然見てからお気に入りの番組になりました。京都 大原でハーブを中心にいろいろな植物を庭に植えて楽しんでいるベニシアさんの生活や、友人との交流が、彼女の詩やエッセイと共に放送されています。そのベニシアさんのエッセイ集です。イギリス貴族出身の彼女が、家を出て、自分の足で自分の人生を歩んできたからこそ得られた、落ち着いて充実した暮らしなのでしょう。いろいろな事を乗り越えて、今穏やかな笑顔をみせられるんだと思います。誰も知る人のいない日本に来て、結婚して家族をもち、周囲の人に心を開いて友達をつくり楽しむベニシアさん。彼女の家で開かれるピアノ・パーティーは、
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Posted by ブクログ
『猫のしっぽ カエルの手』は母が好きで、私は時々見る程度。とても素敵な庭と、丁寧な生活は憧れるけれど、とても真似できそうにない。だいぶ高い場所にいる憧れの人だったベニシアさん。
訃報のニュースは知っていたけれど、闘病の話は知らなくて、72歳は日本人の感覚としては「まだ若いのに」と思った。
本書は介護記録である。
病気がわかってもどこか他人事で、施設を探したり、障害のある娘に世話を任せたり。読者としては「ベニシアさんが可哀想」と感じてしまうが、介護は当事者にしかわからない辛さがある。
長年寄り添ったパートナーが徐々に老いてゆく不安、それによって自分の生活が変わってゆくことを受け入れることもなか -
Posted by ブクログ
亡くなった祖母の家の本棚から、ひっぱりだした。母か叔母のものだろうか。
ベニシアさんがハーブ研究家として古民家暮らしをされていたのは、猫のしっぽカエルの手で知っていたけれど、書籍を読むのは初めて。
庭づくりを愛するものとしてなんとなく親近感を感じていたが、ベニシアさんがこんな波瀾万丈の末に京都大原へ辿り着かれたとは知らなかった。
彼女は大原の自宅からでた生活排水が、鴨川に流れ込む用水路に垂れ流されていることにびっくりして、洗剤を手作りに変えたとのこと。
“世界で最も経済的に豊かな国の一つであるこの国で、しかも数々の国際的環境会議が開かれる国際都市京都で生活排水垂れ流しという現実を知り、私は -
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