酒井一太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うつ病を発症し、そこから2度の休職を経て、現在もサラリーマンとして勤務している筆者による仕事術の本。
この本には復職して(筆者の場合、復職後に転職もして)働いていくために、筆者が見つけた42の工夫が書かれている。
うつ病の急性期や回復期の治療に関する本は多数ある。一方で、復職してうつ病と付き合いながら働いていくことに関して書かれた本はそう多くはない。一方で、多くのうつ病患者は、生きていく上で働くことについて向き合わないといけない。うつ病発症、休職、復職を経て働いている人はSNSで探せばたくさん見かけることができるが、個人が行っている復職のための、そして働き続けるための工夫については発信している人は少ないため、一つひとつが参考になった。
また、世の中に仕事術、時間術、職場の人間関係など書かれた本は多数あるが、この本ではそれらのビジネススキルを「うつ病からの復職」という視点から拾い上げ、さらにうつ病患者の気持ちの面から、なぜこの方法が良いのかを掘り下げている。どうしてこの手法や考え方が役立つのか筆者の経験を踏まえながら書かれている点も勉強になった。
あとがきに
「病気を責め、自分を責め、うつ病を理由にして、たくさんのことを諦めて生活するのも一つの選択肢ですが、ハンディを背負っていても、普通の健康な人と仕事をし、切磋琢磨し、普通に生活を送ることは可能だと私は信じます。思うようにはいかないかもしれませんが、小さな工夫をすることで、過酷なビジネスの現場でも、平常心を保ち、心を守り、高いパフォーマンスを発揮しつつ、楽しく笑って生活することは可能です。小さな工夫は跳び箱のロイター板のような物です。」
とあり、筆者が見据えているのは、復職して働いても、いずれは普通の健康な人と同様に仕事で結果を出すことなので、その目標がはるかに高いもののように感じられる人もいるかと思う。
ただ、復職してすぐにそこに到達できるとは思ってはいない。復職までにしておく身の回りのこと、復職してすぐの働き方、職場での病気の打ち明け方など、工夫は細かく地味なものも多い。
はるかに高い目標にむかって、一歩一歩を積み重ねていけるように、些細な、しかし大切な工夫が書かれている。
小さな工夫が散りばめられているので、自分の体力の度合いやうつ病との付き合い方に応じて、自分に必要なところをつまみ食いしながら読むことができる。
お名前で検索したところ、twitterのアカウントを見つけ、プロフィール欄を見たら、2021年3月現在、闘病期間よりも寛解期間のほうが長いとのことだった。そこに何よりも勇気づけられた。
これからもどうかご自愛ください。 -
Posted by ブクログ
うつと寄り添う仕事術
☐『ストレスフリーの仕事術』ジェームズ・アレン→GTD(Getting Things Done)具体的な行動を書き記す。細かいところまで決めておく
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☐「@うつ(仕事/自宅)」を作成
(コンテクスト@パソコン…パソコンが必要な作業)
☐仕事を重要なもののみに制限すると時間短縮(パレートの法則=80/20の法則)
☐仕事時間を短くすると重要なもののみに制限される(パーキンソンの法則)
☐書き出したタスクの横に◻︎マークつけるとToDoリストに
*著者は誰にでもできる内容と断っているけれど、うつのひとにとってはハードル高いものもあり。あと自殺という言葉が多すぎるのが気になった。GTDはやってみたい。 -
Posted by ブクログ
うつを患い2度の休職をした普通のサラリーマンの著者による、復職のため、復職後にスムーズに仕事をするためのメソッド集。
うつ病の方だけでなく、身近にうつ病患者がいる方にも役立つネタだし、全く関係ないと思っている方にも、仕事を楽にするためのネタか詰まっている。
うつ病は、未だ偏見を持たれているし、私も偏見が無いとは言えない。
こうして、当事者からの本が、実践レベルで出されることは、同じ苦しみを味わっている人にも励みになるし、その周りの人たちの歯がゆい思いへの助けになると思う。
職場にうつ病で前の会社をやめ、今、試行錯誤しながら頑張っている人がいるので、とても参考になりました。
著者はもともととても勉強家で努力家だったのでしょう。
文章が読みやすく、感情に訴えるのではなく理路整然としていて、かつユーモアも散りばめられていて理解しやすいです。
復職はゴールではなく、スタート。
周りの人間も、それを理解していると、本人だけでなく、みんなの気持ちが楽になりそうです。