中澤二朗のレビュー一覧
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昔研修で聞いたお話。
旅人が道を歩いているとレンガを積み上げる者がいた。
何をしているかと問うと「レンガを積んでいる」と答えた。
道を進むとまたレンガを積み上げるものに出会った。
何をしているか問うと「壁を作っている」と答えた。
さらに足を進めるとまたレンガを積み上げる者がいた。
何をしているか問うと「素晴らしい大聖堂を作っている」と言った。
3人のしていることは同じ。けれどこんなに違う。
願わくば人々には3人目のレンガ積み職人になってほしい。
中澤さんの言っていることはつまりこういうことでしょうか??
目の前の仕事(壁)を世の中と結びつけそれがどんな風に役立つか考えること=穴 -
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新日鐵入社、現・新日鐵住金ソリューションズ人事部長の中澤二朗(1951-)による仕事論。
【構成】
序 章 留学生の「働くなぜ」
第1章 仕事の窓-「働くなぜ」を解き明かす鍵
第2章 なぜ人は仕事を嫌い、仕事に希望を託すのか-「仕事の窓」の4象限
第3章 なぜ石の上に三年、下積み十年-「仕事の窓」のからくり
第4章 なぜ「就職」ではなく「就社」か-長期観察・長期育成・長期雇用
第5章 なぜ仕事に「前向き」になれないのか-職業観の形成
終 章 やるべきことを、やりたいことに-命の使い方
人事屋という生き物は口だけで生きているので、語りたがり屋が多い。
そして、営業本と並んで「仕事とは論」をた -
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≪目次≫
序章 留学生の「働くなぜ」
第1章 仕事の窓ー「働くなぜ」を解き明かす鍵
第2章 なぜ人は仕事を嫌い、仕事に希望を託すのかー「仕事の窓」の 四象限
第3章 なぜ石の上に三年、下積み十年ー「仕事の窓」のからくり
第4章 なぜ「就職」でなく、「就社」かー長期観察・長期育成・長期雇用
第5章 なぜ仕事に「前向き」になれないのかー職業観の形成
終章 やるべきことを、やりたいことにー命の使い方
≪内容≫
キャリア形成に必要な「職業観」「就職」などの教科書のような本。著者は、多くの本を読み、勉強している様子がうかがえ、かなり信用できる本だと思う。そして、高校教員な -
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就職ではなく就社、年功制に見えて実は高度に洗練された能力主義である日本型雇用と育成制度は、戦後めざましい成果を収め、現在に至った。
その現在、職業観を持ち得ず、働くことに前向きになれない人が増えている。それは、既に日本が「最先端」に立っているからであると著者は指摘する。その上で企業と人がさらに前へ進むには何が必要なのかを、日本型雇用システムの歴史を振り返りながら考察している。
― 人は「量」を通して初めて仕事や職場や会社の本質をつかみ、勘を養い、術を磨くことができます。私はいまだかつて「量」によって鍛えられないプロフェッショナルに出会ったことがありません。(文中より) -
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2011年20冊目
「良き企業」とは?「良き企業人」とは?「良き社会」とは?
いったいどういうもので、どのようにしたらなれるのだろうか?
この素朴な疑問を様々な文献を引用し論理的に導いている。
1500円のビジネス書と思って軽い気持ちで読み始めると痛い目を見る本。値段に対して重厚な内容だが、若干取っ付きにくさがあるかもしれない。もう少し具体例を織り込んでくれたら読みやすくなっただろうが、解説によると目指すところは徹底的に積み上げたロジックだということなのでこれはこれでありなのかと思う。
この本をベースにして複数人で議論することでより理解が深まるだろう本。