荒山徹のレビュー一覧
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戦国史を足利一族の視点から描くアンソロジー。
古河公方発足から、喜連川藩誕生までの200年余りが物語の舞台となっています。
室町から戦国にかけて関東一円の戦乱の原因は、鎌倉公方・管領の足利一族のいざこざのせいだと思っています。なんというか、関東だけに限らず、足利は血族の争いが多い気がする。尊氏と直...続きを読むPosted by ブクログ -
室町時代、なかでも鎌倉公方〜喜連川藩の流れは歴史の中で自分が一番興味がある部分です。さくらの里という元ネタバレバレのはじまり方ですが、アンソロジーでそれが貫かれているのがまたいい。「足利の血脈」というからには、いっそのこと足利義兼あたりまで遡ってもよかった。Posted by ブクログ
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古代の大陸との関わりを知りたくて読みました。
冒頭の導入は、凄惨で読むのを躊躇する場面もあったけれど、古代の戦、内乱の現実だったかもしれません。
その後は、歴史の流れが壮大なもので、敗北を恐れず、自分の誇りをとる者に、敗者の美学を感じました。Posted by ブクログ -
足利氏の血脈を7人の歴史作家が紡ぐアンソロジー。
ただ単に足利氏を描くだけでなく、忍びの血脈も同時に描かれており、重層感があった。Posted by ブクログ -
日本史の教科書に大和・百済連合軍が唐・新羅連合軍に敗れた戦として淡白に記載せれる白村江の戦い。本書では葛城皇子(中大兄皇子)の謀略の結果と描かれている。全く想像してなかった視点で面白く読めたPosted by ブクログ
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「三銃士」のダルタニャンは盗賊団を追ってフランスからイングランド、スコットランドへと冒険する中、江戸から来た無敵の剣士が加勢する。二人は、世界を救うため大いなる敵に立ち向かうのだった。
「三銃士」も大好きな作品であり、そのダルタニャンが主役で、しかもタイトルからわかるとおり、あの柳生十兵衛が一...続きを読むPosted by ブクログ -
いつかは作者の明治物を読める日が来るだろうと思っていたが、その前に幕末物が来るのがやはり順当か。「長州シックス…」長州藩の密出国留学生には帰国せずに英国に残った毛利家のご落胤がいて…。「ウルトラ・ダラー…」横浜開港の時代の英語教育事情を実感。富山弁が炸裂。「…ひょっとこ葉武太郎伝」乱歩の芋虫を変身さ...続きを読むPosted by ブクログ
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『友を選ばば』のほうを読んでいたので、あとがきのためだけに購入。
評価はそちらのほうで。
これまでで一番生っぽい荒山先生が楽しめて、ここだけで値段分楽しんだ感じ。あとやっぱ滝クリステルスさんも、鶏林大出身なのかしら。いや、もしかしたら単なる筆名なのかもしれませんが。Posted by ブクログ