スーザン・スペンサー・ポールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
14歳のころから領主としてロマを治めてきたキャサリンは、イングランド宮廷からの知らせに愕然とした。かつて領主だった男の息子に、ロマを返還せよというのだ。そのうえ、そのサー・セネットの花嫁になるように、と。見知らぬ男と結婚するなんて、冗談じゃないわ!王の使者を追い返すと、あろうことか奇襲攻撃が始まった。またたくまに城を制圧したサー・セネットは、氷のように冷たく光る青い目で、情け容赦なくこう告げた。「おれはロマのすべてを要求する…きみ自身も含めて」。
時代的に仕方がないことだろうが、あっさりと所有権が移ってしまうというのはどうだろう。ただヒーローがところどころで反省しているところに好感が持てる。 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
リリスは10年を過ごした修道院に別れを告げ、故郷に向かっていた。ところが途中、石弓を携えた双子の少年に拉致され、見知らぬ城へと連れて行かれた。そのうえ物置部屋に押し込まれて、一日中放っておかれてたのだ。お腹は空くし、喉も渇く。それに、囚われの理由も分からない。なぜ私をここに?そもそも、ここは何という場所なの?
翌日すべてが明らかになった。ここはガイア。
彼女の故郷ウェルウィンの南、イール川の下流にある広大な所領だ。領主アレクサンダーの話では、リリスの持参金となる上流の土地で川がせき止められガイアの農地が干からびたという。
いくら大柄で美丈夫の立派な騎士でも、この問題は解決できなかった。だが、偶 -
ネタバレ 購入済み
気高いお姫様が本当の愛を知る
「花嫁泥棒」のヒロインの弟が、ここでは美男子の騎士でヒーローとして登場。
ヒロインは気位高すぎ、了見狭く頑固すぎる。騙しのテクニックもちょっと女城主の立場からは低レベルではと。同性としてはあまり好きなキャラクターではありませんでしたが、ヒーローが上を行くので、男らしく強くハンサムで優しいヒーローに、ヒロインも生まれて初めてフォーリン-ラブ。最後は反省して素直になって可愛くなります。
普通だったら、絶世の美女でも、このような性格の女性から男性は逃げ出すでしょうに。ヒーローも根気よく慈しみ、絶世の美女を愛します。よくある話です。 -
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ネタバレ何とも複雑に込み入った人間関係、、、
面白いという感想よりは、まず作品を一言で言い表すなら、まさにそれに尽きると思います。
主人公のリリスは十年間、修道院に預けられており、漸く屋敷に戻れるというその帰り道、拉致されてしまいます。
彼女を拉致したのは、リリスの父ジャワードとかねてから敵対関係にあったガイア領主アレクサンダーの双子の弟たちでした。
アレクサンダーはリリスを丁重に遇するものの、彼女の父が彼の領内に作った堰を取り壊させるために、結果として彼女との便宜結婚を選択します。
ですが、物語はそんな簡単なものではありません。
便宜結婚から二人が真実の愛を見つけるまでと同時並行して、様々な人 -
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数多くの武勲を立てて名を成した、誉れ高き騎士ケインは、殺戮の日々にいやけが差し、剣を捨てて村の鍛冶屋となった。再出発の地でようやく穏やかな日常を手に入れかけたとき、輝く美貌と無垢な心をあわせ持つ領主の娘ソフィアと出会う。彼女にしつこく言い寄っているサー・グリエルは醜悪な男で、目的のためには暴力をふるうことも辞さない卑劣な輩だった。求婚を拒んだため、彼に痛めつけられたソフィアを目にして、ケインのなかで眠っていた騎士の魂が息を吹き返した。ソフィアの身はおれが必ず守ってみせる―この命をかけて。
そんなに頑なに騎士を捨てなくても、と思わなくはない。ヒロインも身勝手なところがあって微妙。で、ヒロインは -
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リュートの奏でる柔らかな旋律、明るい日差し…。体を這うやさしい手と唇の感触…あれは誰だろう?それに、ここはどこ?そのとき、ロザリンは目を覚ました。すぐ間近に微笑む男の顔が―見知らぬ美しい男の顔があった。驚いて悲鳴をあげると同時に、昨夜のことを思い出した。彼女を鞭打つ残酷で凶暴な叔父から領地を取り戻すため、そして獣のような男との結婚から逃れるため、城を抜け出したことを。だが、現実は甘くはなかった。宿屋で酔客に絡まれたところをこの男に助けられたのだ。でもまさか…こんなことになるなんて!ロザリンは一糸まとわぬ自分の姿に動転していた。そこへヒュー・コルドウェルと名乗る男が追い討ちをかけた。「君は覚えて
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グレニス・シーモアは断じて“魔法”など信じていなかった。叔父や双子の叔母が引き起こす奇妙な言動にもきっと、正当な理由があるのだ。だが世間はそう見てくれない。浮世離れしたシーモア家の人々を守るのが彼女のつとめだった。ある日、大事件が起こった。先祖伝来の指輪が盗まれたのだ。グレス・ストーンと呼ばれ、神秘の力を宿すと言われる指輪が。しかし、まさか敵が先に手を回してくるとは思いもよらなかった。「お嬢さん、お静かに。喋る時間はあとでいくらでもある」突きつけられるナイフ。誘拐されたらしい。走り出す馬車の中で、グレニスは目の前の悪党から目が離せないでいた。