グードルン・パウゼヴァングのレビュー一覧
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母の友人が翻訳した本。ドイツで原発事故が起こり被爆した14歳が主人公の物語。今の日本では規模は違えど似たことが起こっているし、最後のシーンは本当に感じるところが多い。地獄を体験した少女と、何も知ろうとしない祖父母とのやりとり。福島、東北の被災者と、「それ以外」の人、同じことが起こり得る。知ること、考...続きを読むPosted by ブクログ
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3.11東日本の後に読んだ。今の日本人には他人事じゃなく実感を持って読めると思う。著者はチェルノブイリから学ぶべき事、忘れてはいけない事を伝えたいんだろう。Posted by ブクログ
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チェルノブイリのあとに書かれたフィクション。
福島原発事故後の日本は、もっと原発に恐怖を持ってもいいのではないだろうか?
閣僚たちは経済を優先して、とっとと原発の再稼働を進めているが、もっともっと慎重にするべきではないだろうか。
同じ失敗を二度と繰り返さない。
そんな決意が国民には全く見えてこない...続きを読むPosted by ブクログ -
ドイツの原発で事故が起き、ヤンナ-ベルタは弟と避難を始めた。
家族は出掛けていて留守。周りの人たちは車で避難していたが、2人は自転車で。
その間に汚染された雨が降ってきた。
チェルノブイリ事故の翌年に書かれた話だけど、福島でも今まったく同じことが起きている。
二十年も前から危険が叫ばれていたのに、...続きを読むPosted by ブクログ -
「何も知らなかったとはもう言えない」
前半は、どちらかと言うとパニックストーリー仕立てで、立て続けにショッキングな出来事が起こり続けます。そして、後半は主人公ヤンナ-ベルタの体験を中心に静かな葛藤が描かれていました。
広く読まれて欲しい一冊だと思いました。そして考えたいです。Posted by ブクログ -
ドイツ(当時は西ドイツ)の原発で事故が起きた後の様子を少女の目から描く小説。
発表されたときは、チェルノブイリの体験が新しく、ショッキングな内容だったろうと思う。
今、福島の後読んで、感慨深いものがあった。
この本に書かれたことで実際起ったこと(被爆していない農作物や畜産物の高騰、移住、ボランティア...続きを読むPosted by ブクログ