宮本百合子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者、宮本百合子さんの実体験に基づく小説です。
作家を一生の仕事とする志をもった女性、伸子(19才)と研究者の男性、佃(35才)はニューヨークで恋におち、結婚します。
これで“めでたし、めでたし”ではなく、夫婦関係しっくりいかずの内容が、伸子の視点から綿綿とつづられます。多様な語彙と心理描写、情景描写のうまさにどっぷり浸りました。近代文学、すごいなあとあらためて感じました。
精神的自立をしての結婚というより、伸子自身が自分の人生をどう生きていくべきか、模索途上で実家と夫との間で揺れ動いていました。
時代設定が第一次大戦終結あたりです。当時の女性としては、結婚後も仕事を持ち続けていく選択 -
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一刻
短いです。
混雑した電車の中、一瞬の出来事が起きた。
これに対して問題が解決することなく終わります。
物語というよりは、当時の情景が興味深いですね。