芳賀徹のレビュー一覧

  • 詩歌の森へ 日本詩へのいざない

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    生涯の一冊というべき143編の日本詞華集。☆10個。古代から機代までの和歌、短歌、俳句、詩、訳詩、漢詩、唱歌、俗謡、小説、随想、伝記、手紙など、あらゆる日本文から取り出した詩的なかけらたちを集め、鑑賞と著者の想いを寄せた唯一無二の書籍である。たくさんの素晴らしい詩的ことばを操る人たちを教えてもらった。今まで折に触れ、ページをぱらぱらとめくり読み返していたが、今回一か月ほどを掛け、もう一度最初から読み通してみたが、ため息が何度も出る読書体験だった。
    著者にも、特に親しみがある作者はあるようで、与謝蕪村、斎藤茂吉、夏目漱石、清少納言、菅茶山、金素雲などは何度も出てきた。私も一つだけ挙げておく。

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    2022年02月19日
  • 詩歌の森へ 日本詩へのいざない

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    敬愛して止まない芳賀徹氏の汲めども尽きぬ詩(短歌、俳句含む)への愛情を、深くも豊かな造詣に満ちた芳醇にして凛々しい文章で読めることの至福。絶えず手元において、折に触れて読み返したい大切な一冊。

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    2021年10月27日
  • 大君の使節 幕末日本人の西欧体験

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    徳川幕府は、その最末期の7,8年の間に、ほとんど一年おきないし連年という忙しさで大小の外交使節団を欧米に派遣したいました。
    一番よく知られているのは、いうまでもなく日米修好通商条約の批准交換のため、1860年アメリカに行ったこと。
    そして、第二回がこの本に描かれた1862年の遣欧使節で、江戸・大坂・兵庫・新潟の開市開港の延期をヨーロッパ諸国に認めさせることを主目的にしていたものである。
    何しろ、極東の島国である長年鎖国を行っていた日本からの使節が当時のヨーロッパ諸国では大変珍しいものであり、歓待されたのである。
    そんな使命を受けた日本の優秀な武士官僚が経験した様々なことが政治史の視点からではな

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    2018年09月29日
  • 大君の使節 幕末日本人の西欧体験

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    比較文化史の観点から、文久の遣欧使節を題材に、人が新しい文化に触れた時にどのような反応をするのかに関心を持って書かれた本。事前の知識と現地で新たに見聞したこと、さらに現地での新聞やヒアリングによる情報収集などを元にそれぞれが特徴的な反応を示す。表面的な感想に留まらず、社会構造の分析や日本社会への適応など深い分析を行う福沢諭吉の才能に驚く。

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    2018年05月06日