香日ゆらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おもろいです。漱石とその周辺の人びとのことはなんとなく知ってたりイメージできてたりしてる人も多いと思うけど絵があると格別。そしてギャグ四コマ漫画というのもポイント高し。にやにやしながら読みました。
『聖☆おにいさん』に近い部分もあるような。
■簡単な単語集
【芥川龍之介】弟子。作家。漱石と同じ出版社から自分の全集を出したいがゆえに生前まったく関わりのなかった岩波書店に版権を全部移譲するという遺書を遺したらしい。
【阿部次郎】弟子。本人的には弟子ではなく年少の友人くらいのつもりだった?
【安倍能成/あべ・よししげ】松山中、五高、帝大時代の教え子。哲学者、教育者、政治家。
【内田百閒】弟子。随筆家、作家。貧乏だった。
【大塚保次】小屋保次だったが大塚楠緒子と結婚し大塚姓に。帝大時代からの友人。
【狩野亨吉/かのう・こうきち】帝大時代からの友人。博覧強記。
【河東碧梧桐】子規の弟子。漱石のことが好きでなかった?
【小宮豊隆】漱石神社の神主。
【新思潮】東京帝大系同人誌。第四次は「漱石に見てもらうことが目的」というコンセプト。芥川龍之介、菊池寛、久米正雄、成瀬正一、松岡譲などが執筆。
【菅虎雄】古い友人。職場を斡旋してくれた。
【鈴木三重吉】弟子。作家。子どもが生まれて以来子ども観が一変、芥川龍之介なども巻き込み「赤い鳥」を創刊。
【高浜虚子】友人。
【手紙】漱石は手紙をよく燃やしたらしい。
【弟子】寺田寅彦は別格で、正岡子規、菅虎雄、中村是公カテらしい。
【寺田寅彦】五高時代の生徒。物理学者。マイペース。No.1弟子かも。正岡子規の弟子にもなった。甘いもの好き。
【中勘助】一高〜帝大時代の教え子。作家。ロリコン?
【中村是公/なかむら・よしこと】最も古い親友。フロックコートを着た猪。政治家で官僚。南満州鉄道総裁。互いの仕事をよく知らなかった。後藤新平の部下だったらしい。
【夏目鏡子】漱石の妻。十歳年下。
【夏目漱石】主人公。文豪。エピソードいろいろあり、個性的。欲望に忠実とも言える。なんとなくしょぼいとこもあったりして。弟子、友人多いコミュニケーション強者。《僕は昼食の店ですら相手にお任せの男だよ》p.6
【夏目筆子】漱石の長女。結婚問題でいろいろややこしいことがあったらしい。
【野上豊一郎】弟子。一高時代の教え子。野上弥生子の夫。弥生子を妹だと紹介していた。
【野上弥生子】豊一郎の妻。作家。
【正岡子規】親友。俳人。
【松根豊次郎】松根東洋城。弟子。俳人。子規の死後も俳句を作らせた。物怖じしないお坊ちゃま。鈴木三重吉と仲が悪いらしい。鏡子は漱石がご機嫌斜めのとき松根に頼ったらしい。
【森田草平】弟子。作家。私小説作家。平塚らいてうとの心中事件。ちょっと「アレ」なタイプ。
【柳原極堂】子規の弟子。漱石のことが好きでなかった?
【湯浅】五高の生徒。漢籍の知識は抜群。 -
Posted by ブクログ
夏目漱石とその友人や弟子たちの四コマ漫画。すべて本当の夏目漱石やまつわる人たちの著作や書簡などが出典なのだけれど、すごくおもしろい。著作や書簡を直接読んだんではおもしろく感じられるかどうかわからないのに、誇張とか創作とかなしでこんなにおもしろくなるなんて。すごい。著者は「漱石おたくになって5年」と書かれていたけど、5年でこんなに研究できるものなのかしらん。すごい。
漱石がこんな人柄だとは全然思っていなかった。弟子たちにこんなに慕われていたのも知らなかった。漱石の人柄、すごく魅力的に思えて、好かれるものわかるなあ、と。だれもかれもがすごく身近に感じられたり。
無知なわたしは漱石と子規がこんなに仲よかったのも知らなかったな……。
マンガのあいまに実際の漱石や子規の短い(といっても2、3ページあって読み応えがある)文章があるのもすごくいい。
あと、文学者たちの交友関係っておもしろいんだな、と。よく交友録とかあるけれど今まで気にもとめなかった。まあ、まずは有名な作品を読んでから、ってことだけど。最近の文学者たちにも交友関係っていろいろあるんだろうけど、後世になって研究者がまとめたりしないとまとまっては読めないのかな、とかちょっと思った。