アダム・ラシンスキーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今まであまり語られなかったアップル社内のプロジェクト体制や広報などについて、社内の発言を基にレポートしている。結論的には、SJが亡くなる前と同じ状態でアップルを維持することはできないだろう、というメッセージだが、もっとわかりやすいストーリーテリングもあり得たように思う。
本文中SJの言葉として紹介されている「大企業ではふつう、変化のいちばん近くにいる現場の社員と、大きな意思決定をおこなう経営層とのあいだに効率的なコミュニケーション経路がない。(中略)時とともに世界の見方が固定化する人間のこの性質があるかぎり、若い企業にも、若い人にも、イノベーションの機会がかならずあるし、そうあるべきだ。」 -
Posted by ブクログ
やはりジョブズという人が、アップルそのものなんだと改めて感じた。それゆえ、今後について、(製品コンセプトに関して)半信半疑な感じは拭えない。しかしながら、「ジョブズなら」「シンプルに」という視点が、他社より圧倒的に優れている。短期間で簡単に落城することも無いと思う。なぜなら、「他社にもジョブズはいない」のだから。(本文の中の印象的なフレーズ)
視点の鋭さ、着目点の素晴らしさ、それは結果が示している。
しかし、ネクスト社から迎え入れた時等、何故トップダウンされた指示を愚直に実践できるのだろうか?それだけ、社員が心酔しているのか?威圧的なだけで実践出来るものだろうか?文化なのか?
他社との差異の最 -
Posted by ブクログ
ジョブズアップルの強みを分析した本。
アップルの強みは組織の力を集中させるところにある。
製品の絞込み、メッセージの絞込みがそれにあたる。
しかし、それだけにとどまらず、アップルが上手いのは、
「秘密」の力を最大限に引き出すところにある。
ひとつのプロジェクトに参画している社員は他のプロジェクトの内容を一切しらず、話すことも禁じられる。
しっかり「秘密」を保持した上で、顧客経験を想定しつくした製品を、あらゆる演出を緻密に計算し、絞り込んだ「メッセージ」を解き放つという勝ちパターン。
非常に興味深く読んだが、TOPダウン以外でこれが可能なのか?
ティムクックのこれからの舵取りを見守りたい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読書時間 約3.5時間(読書日数 7日) アウトプット なし
「全米最新ベストセラー」とうたわれた本書は、元幹部や社員による証言で初めて明かされるアップルの組織・社内システム等を解説している本。
故スティーブ・ジョブズが、アップルを設立し、一度は追い出されたのちにCEOとして復帰した後、どういう考え方で会社を経営していったのかということについて、いろいろな観点から書かれている。
社内に対しても社外に対しても、「アップル(つまりはスティーブ自身)が全部正しい。だからそれに従え」みたいなやり方を貫いているところがすごいなぁと思った。ただ、やっぱり他と違うのは「すべては顧客に素晴らしい体験をして -