家永真幸のレビュー一覧

  • 台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史

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    第二次大戦後の台湾について簡潔かつ丁寧に論じた本。台湾の独立は人民共和国からの独立でなく中華民国からの独立である、という話は耳にしていたが、あらためて台湾と中華民国の関係の難しさが分かる。
    そして、独立派と日本の関係の難しさも、日本の外交姿勢の難しさと相まって、読んでいても大変。
    先日台湾に行ったときに人権博物館は覗いてきたが、そこに至る過程はあらためて勉強したい。あわせて、ワールドマスターズゲームの開催が近付いていることも宣伝されていたが、確かに台湾がこれを実施するというのは歴史的なことだな。
    一回読んだだけでは、人名の入って来づらさもあってなかなか厳しい。台湾行きの飛行機内あたりで再読しよ

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    2025年08月25日
  • 台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史

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    台湾。中国との距離が絶対的に重要な場所。統一でも分断(独立)でもなく。政府への信頼と監視。不安定の中の安定。現在は日本と同じく小選挙区比例代表制。2大政党的な枠組み。国籍をめぐる複雑さが、歴史の分断の中で生まれる。


    好著。

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    2025年01月18日
  • 中国パンダ外交史

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    題材がが面白い。もちろん中身も面白かった。
    パンダはコピー(=繁殖)すら中国に所有権のあるバクリができない最強のソフトパワーということ。

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    2022年11月20日
  • 台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史

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    中国との「距離感」によって時代ごとに大きく揺れ動いてきた「台湾のアイデンティティ」の来歴を解きほぐす。
    バランスの取れた筆致で、台湾の人々のアイデンティティの模索をめぐる複雑な歴史的背景について理解が深まった。特に、国民党一党支配下の政治的抑圧、人権侵害については、これまであまり知らなかったことであり、その苛烈さに驚愕した。また、入管行政における台湾出身者の強制送還といった形で、日本もその人権侵害に加担していた側面があったということも衝撃だった。
    個人的に、台湾には何度も訪れたことがあり、親近感を持っているが、単に台湾の人々は親日的と捉えるのではなく、このような複雑な台湾の歴史的背景も理解し、

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    2024年08月17日
  • 台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史

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    台湾の政治史簡潔に記されてる。
    その歴史的な背景から生じる台湾の国民の複雑な思いが理解できる。中国の抑圧的施策が、却って台湾の拒否反応を起こしている事が皮肉だ。

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    2024年06月14日
  • 中国パンダ外交史

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    カワイイと人気のある動物にパンダがいる。




    中国はパンダを外交にうまく利用している。




    パンダを「発見」したのは19世紀半ばだった。




    1869年3月にフランスの宣教師、ダヴィッド神父が動物収集に訪れた際、見つけた。




    その後、パンダに対する欧米の関心が高まっていったが、肝心の中国は関心がなかったようだ。




    それが変わったのは、蔣介石率いる中国国民党政権がパンダの重要性に気づいてからだ。




    1939年1月にシカゴに渡ったパンダ「メイライ」を最後に、自由に外国に持ち出せなくなった。




    日本との戦争で、中国政府はパンダを最大限利用して、米国民の中国寄りにす

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    2023年01月06日
  • 台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史

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    難しい。歴史的にも地政学的にも。今も移民の一番は中国…、貿易額も。228事件で逮捕者相次いだ頑固者揃いという、ここ高雄は、もう中国、目と鼻の先。年金問題や同姓婚など難しい問題を次々に解決できる台湾。肝心の国名曖昧なママというところが象徴しているのかなぁ。

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    2025年02月22日
  • 台湾のアイデンティティ 「中国」との相克の戦後史

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    色んな国、政治に翻弄されて来た台湾。
    つか、自分たちも翻弄して来た方だと言う一面もあるが。
    いわゆる原住の人達の表情が全く見えて来んしな。
    先の大戦から、内戦がまだ落ち着き切っていない「国」。
    大日本帝国と直接戦った国民党が、そのまま残っとるんやから。
    世界で1、2を争う巨大ジャイアン国を目の前にしながら強かに生き延びているのも事実で、まさに自分たちは何かどこに向かうのかをギリギリ考えながら、切り開いていかなければいけない状況にある。

    常に最前線。

    その気概が透けて見える。

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    2024年06月04日
  • 中国パンダ外交史

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    1869年にパンダが世界に「発見」されてから、中華民国、中華人民共和国とパンダが中国の外交にどう利用されてきたかを歴史的に解き明かす。
    中国の「パンダ外交」の歴史というだけでなく、日本との関わりも含め、パンダと人間の関わりの歴史が紐解かれており、興味深く読んだ。

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    2023年09月22日
  • 中国パンダ外交史

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    中国人の誰も気にかけていなかった熊猫が欧米人により「発見」され「輸出」されたのがきっかけとなって以来、百年を経て外交政治の道具としてパンダ・ブランドを確立した中国のしたたかさ。似たような経緯の浮世絵、さらにはマンガが美術あるいはサブカル止まりになってる日本とは国家としての必死さが違うということでしょう。

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    2023年02月14日