森川すいめいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレオープンダイアローグに関心を持ち、斎藤環さんの本を読んだことがあるが、もう全然お手上げ状態。わからない。ついていけない。
けれど本書は全く違った。先へ先へと読み進みたくなる。
と同時に、日ごろの自分を顧みて、単純に「言葉が足りてない」ことを実感した。
家族に対して、日々言いたいことが山ほどあるのに、それらを全く言葉にしていなかった。
対話以前の問題である。
対話にならないような状況に、自分自身がしていたことに気づかされた。
精神科に通院中の子どもがいるが、やはり対話が全然足りていないことを痛感している。
私の人生において、本書を手に取り「オープンダイアローグ」一歩近づけたことは、とても大き -
Posted by ブクログ
オープンダイアローグについて、著者が受けたトレーニングでの体験に焦点が当てられおり、ドキュメンタリーのように読むことができた。
トレーニングに参加することを通じて、様々な気づきや感情が生まれていたのが興味深かった。それは、オープンダイアローグの治療的な効果にも繋がるものなのだと思う。
そして読み進めるうちに、オープンダイアローグにおいて大切なのは理論よりも、そこにいる人達を尊重して向き合い、対話を重ねようとする姿勢なのだと感じた。
文章から、著者である森川先生の温かさが伝わって自分自身の人との向き合い方も考えさせられるとともに、オープンダイアローグをもっと知りたいと思えた一冊だった。