田淵晉也のレビュー一覧

  • 怠ける権利

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    労働を神聖視する連中が引きずりおろされるようになってきた今だからこそ読むべき本。
    タイトルが非常に気に入っている
    「怠ける権利」「資本教」「売られた食欲」の3篇。
    「資本教」はキリスト教の教義や問答をもじった皮肉で、「売られた食欲」は寓話かな?

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    2016年10月20日
  • 怠ける権利

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    プロレタリアート諸君。金のために働くのは奴隷になるということだ。労働は一日3時間で十分。怠ける権利を主張しよう。

    「働かざるもの食うべからず」というフレーズは現代でも当たり前のこととして受け入れられている。著者のラファルグは、その常識を真っ向から否定する。労働は最悪の奴隷的束縛だと。

    最初は、何を言い出すのか、と思った。

    働き口が無くて生活に困っている人からすれば、腹が立つことですらあるだろう。しかし、色々考えてみると、確かに今の社会がおかしいのかも知れないと思うところもある。テクノロジーは着実に発展しているはずなのに、どうして人間は未だにあくせく働いているのだろうか。ましてや、働き過ぎ

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    2012年12月16日
  • 怠ける権利

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    読んだ人間の立場によって感想が異なること間違いなしの一冊。
    人によっては恨み言、人によってはごもっとものように聞こえるのではないかと思います。
    欲望の果てしなさとラテン系の人々の気持ちがよくわかる一冊。
    よくわからないと思うのなら自分で読んでみてはいかがでしょうか

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    2012年07月02日
  • 怠ける権利

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    19世紀フランスの社会主義者でありマルクスの娘婿でもあるポール・ラファルグ(1842-1911)による政治的パンフレット三篇。1848年のフランス二月革命にて掲げられた「労働権」を批判し、「反-労働」の思想を展開する。「怠ける権利」は1880年、1883年。「資本教」「売られた食欲」の執筆年は記載なし。

    □ なぜ労働は悪か

    「資本主義分明が支配する国々の労働者階級は、いまや一種奇妙な狂気にとりつかれている。・・・。その狂気とは、労働への愛、すなわち各人およびその子孫の活力を枯渇に追いこむ労働に対する命懸けの情熱である」

    「ところで一方、プロレタリアートときたら、文明諸国の全生産者を内に含

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    2019年10月27日
  • 怠ける権利

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     偏頭痛が酷くて自室から動けず、暇潰しに書棚から久々に探り出して読破。
     表題作「怠ける権利」の他、宗教としてパロディ化した「資本教」、小説「売られた貪欲」を所収。無論、どれも資本主義に対する痛烈な批判であるが、134年前の風刺と現代がほぼ変わらぬ辺りが、いささか遣る瀬ない。
     著者のラファルグと言えば、『資本論』を記したカール・マルクスの娘婿であり、晩年は妻と共に70歳目前にして自死を選びし男。彼が「近い将来」「勝利の確信」を抱いた「共産主義と第二インターナショナル」は、果たして到来したのか否か…。

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    2014年10月26日
  • 怠ける権利

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    過剰労働のために生産物が余る。労働者は怠けるべきだ。
    生産力を高めるには労働時間を短縮し祭日を増やすこと。

    アテナイで公民とは、防衛と行政管理を行う貴族のこと。そのために全時間の自由をもたねばならぬので、一切の労働を奴隷に担わせた。スパルタでは、女でも紡ぎも織りもしてはならなかった。ローマ人は国庫のまかないで暮らした。

    キケロ「金のために労働をくれてやるものはだれでも自分自身を売って奴隷の位置に身を落とす」

    古代は戦争が常態であった。自由人はそのための備えが必要。奴隷が生産をしなければ、自由人はその務めを果たせなかった。

    資本教という教義。資本は商品が売れる値段で評価を定める。職業の中

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    2014年07月28日
  • 怠ける権利

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    流し読み。
    題と装丁がいい。
    他のマルクス主義者たちが、怠ける権利をあまり提唱してこなかったのは興味深い。

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    2023年12月25日
  • 怠ける権利

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    目次

    怠ける権利
     序
     一 災いの教義
     二 労働の恵み
     三 過剰生産のあとに来るもの
     四 新しい調べには新しい歌を
     付録

    資本教
     一 ロンドン会議
     二 労働者の教理問答
     三 高級娼婦の説教
     四 伝道の書あるいは資本家の書
     五 資本家の祈祷
     六 資本家、ヨブ‐ロスチャイルドの哀歌

    売られた食欲
     まえがき
     売られた食欲

    訳注

    訳者あとがき

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    2010年04月10日