田淵晉也の作品一覧

「田淵晉也」の「怠ける権利」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 怠ける権利
    4.1
    1巻1,056円 (税込)
    「労働」の神格化をあざけり倒し、「1日最長3時間労働」を提唱。120年以上も前にマルクスの娘婿が発した批判の矢が、〈今〉を深々と射抜く。「売られた食欲」等収録。プレカリアートも必読!

ユーザーレビュー

  • 怠ける権利

    Posted by ブクログ

    労働を神聖視する連中が引きずりおろされるようになってきた今だからこそ読むべき本。
    タイトルが非常に気に入っている
    「怠ける権利」「資本教」「売られた食欲」の3篇。
    「資本教」はキリスト教の教義や問答をもじった皮肉で、「売られた食欲」は寓話かな?

    0
    2016年10月20日
  • 怠ける権利

    Posted by ブクログ

    プロレタリアート諸君。金のために働くのは奴隷になるということだ。労働は一日3時間で十分。怠ける権利を主張しよう。

    「働かざるもの食うべからず」というフレーズは現代でも当たり前のこととして受け入れられている。著者のラファルグは、その常識を真っ向から否定する。労働は最悪の奴隷的束縛だと。

    最初は、何を言い出すのか、と思った。

    働き口が無くて生活に困っている人からすれば、腹が立つことですらあるだろう。しかし、色々考えてみると、確かに今の社会がおかしいのかも知れないと思うところもある。テクノロジーは着実に発展しているはずなのに、どうして人間は未だにあくせく働いているのだろうか。ましてや、働き過ぎ

    0
    2012年12月16日
  • 怠ける権利

    Posted by ブクログ

    読んだ人間の立場によって感想が異なること間違いなしの一冊。
    人によっては恨み言、人によってはごもっとものように聞こえるのではないかと思います。
    欲望の果てしなさとラテン系の人々の気持ちがよくわかる一冊。
    よくわからないと思うのなら自分で読んでみてはいかがでしょうか

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    2012年07月02日
  • 怠ける権利

    Posted by ブクログ

    19世紀フランスの社会主義者でありマルクスの娘婿でもあるポール・ラファルグ(1842-1911)による政治的パンフレット三篇。1848年のフランス二月革命にて掲げられた「労働権」を批判し、「反-労働」の思想を展開する。「怠ける権利」は1880年、1883年。「資本教」「売られた食欲」の執筆年は記載なし。

    □ なぜ労働は悪か

    「資本主義分明が支配する国々の労働者階級は、いまや一種奇妙な狂気にとりつかれている。・・・。その狂気とは、労働への愛、すなわち各人およびその子孫の活力を枯渇に追いこむ労働に対する命懸けの情熱である」

    「ところで一方、プロレタリアートときたら、文明諸国の全生産者を内に含

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    2019年10月27日
  • 怠ける権利

    Posted by ブクログ

     偏頭痛が酷くて自室から動けず、暇潰しに書棚から久々に探り出して読破。
     表題作「怠ける権利」の他、宗教としてパロディ化した「資本教」、小説「売られた貪欲」を所収。無論、どれも資本主義に対する痛烈な批判であるが、134年前の風刺と現代がほぼ変わらぬ辺りが、いささか遣る瀬ない。
     著者のラファルグと言えば、『資本論』を記したカール・マルクスの娘婿であり、晩年は妻と共に70歳目前にして自死を選びし男。彼が「近い将来」「勝利の確信」を抱いた「共産主義と第二インターナショナル」は、果たして到来したのか否か…。

    0
    2014年10月26日

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