佐藤元英のレビュー一覧

  • 外務官僚たちの太平洋戦争

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    【悲惨な犠牲を伴う戦争を決断するのも、戦争を早期に終結させる道を探るのも外交である】(文中より引用)

    軍部の影響力が強まる中,外務官僚が太平洋戦争前後でどのような外交を試みようとしたかを研究した作品。外務省として一枚岩でなかった当時の状況を垣間見るとともに,時の外交当局がどのような世界認識を抱いていたかを明らかにしていきます。著者は、外務省外交史料館編纂官などを歴任した佐藤元英。

    幣原喜重郎を始めとする欧米派の外交潮流から革新派と呼ばれる潮流に至るまで,幅広く外務官僚の動向を視野に収めながら,当時の情勢の推移を緻密に記した意欲作。陸軍や海軍を始めとするアクターとの間で,外務省がどのように影

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    2019年08月14日
  • 外務官僚たちの太平洋戦争

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    8月になると毎年、戦争特集が放送され、その悲惨さを強調するものが大半であるが、悲惨さを自覚すれば、二度と戦争を起こさないものだろうか?本書をはじめとして史料に基づく戦争に関する書物を読めば、以下に戦争回避が困難であったか、情に訴えて回避できるほどの生易しいものでないということが理解できる。本書は外務官僚に焦点をあてているが、「昭和陸軍秘録」「昭和陸軍諜報秘史」同様の組織(本書では外務省)の統制が取れていないことは驚くべきことであり、幹部に情報が上がっているにも関わらず、適時、適切な決断がいかに困難であったかを認識できる。

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    2020年08月23日
  • 外務官僚たちの太平洋戦争

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    開戦宣言が米大使館の不手際で事前通告されず、真珠湾攻撃が無通告開戦なったと理解していたが、そもそも通告そのものが国際法上不十分なものであり、もともと無通告開戦を企図していた可能性が高いとは!このことは、もっと広く知られるべきである。

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    2016年01月11日
  • 外務官僚たちの太平洋戦争

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    第一次世界大戦後の外務官僚の動向が書かれているが、最後の方は、読めずじまいでした。
    昭和天皇の憂慮も、革新外務官僚の独走で、戦争に突っ走ってしまいました。
    私のつたない感想ですが、明治維新後、ヨーロッパの戦争まで深読みするノウハウ・能力が日本に蓄積されていなかったのでは・・・

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    2015年10月04日