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Posted by ブクログ
【悲惨な犠牲を伴う戦争を決断するのも、戦争を早期に終結させる道を探るのも外交である】(文中より引用)
軍部の影響力が強まる中,外務官僚が太平洋戦争前後でどのような外交を試みようとしたかを研究した作品。外務省として一枚岩でなかった当時の状況を垣間見るとともに,時の外交当局がどのような世界認識を抱いていたかを明らかにしていきます。著者は、外務省外交史料館編纂官などを歴任した佐藤元英。
幣原喜重郎を始めとする欧米派の外交潮流から革新派と呼ばれる潮流に至るまで,幅広く外務官僚の動向を視野に収めながら,当時の情勢の推移を緻密に記した意欲作。陸軍や海軍を始めとするアクターとの間で,外務省がどのように影