久田樹生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お腹の竜は…大丈夫かな?
家族にまつわるような怪談が多く、胸くそな感じがとても良かったですw
血がつながっていようが、いまいが。何かを基準にする差別があって、それが贄なのよね。
それはあくまでも自己的な優劣なんだと思うんだけども。
贄=いらないもの
怪談然り、転生モノライトノベル然り、なんとなーく設定としてその公式が当てはまる気がするんだよね。
血のつながっていない〜
身寄りのない〜
生まれつきアザのある〜
とか、負の要素を持った贄が多いよね。
でもさ、そんな人の命を使ってまで何かを成し遂げたいとか、何か護ってもらいたいとかには、
村一番の美人
長子
家系一番目の男の子
とか、最も大切なものを捧げたほうが巧く行く気がするのは、私だけ? -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画にもなるということで興味を持ち、ライトなホラーかと思って読み始めました。
映像にしたら怖いと思うのですが、読む分には怖くはなくて、とても悲しい話でした。
呪いや祟りということの背景には暴力や差別などを受けた者の辛く悲しい出来事や思いが必ず存在し、往々にして物語などで描かれます。
本作では生まれた境遇など、その人自身が自分で選択することができないことでの非道な暴力や差別を受けており、特に女性に対する暴力の描写は読み進めることができず、読み飛ばした箇所が多くありました。
これを現実世界に置き換え、暴力や差別は負の連鎖を生むことであると改めて色々なことを考えさせられた本でもありました。
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Posted by ブクログ
ホラーがからっきし駄目なんですが、なにわ男子西畑大吾くんの主演映画ということで観たい……でも怖い……と観れるか不安だったので、小説なら少なくともジャンプスケアは無いし直接的な視覚恐怖も無いし、あらすじ知っておけばなんとかなるかも……と思い小説を手に取りました。
小説の構成は各章がそれぞれ登場人物の主観になってて物語が進んでいく。ゲームのSIRENみたいな感じ。
「田中」という名前のはずが急に「山田」になってたり、反復表現とは思いにくいような二重の文章があったり、文章の流れ的に「稼ぐ」と思しき所が「嫁ぐ」になってたりと、ちゃんと校正されているのかなぁとちょっと思ったり……。いや私が知らないだけでそういう表現だったり読み取り不足だったりしたら申し訳ない。
物語としては、ホラー作品でそんなことやってお前死に急ぎたいのかー!という感じでやらかす人がいて逆に面白かった。案の定自業自得的な感じになったんですけども、せやろな!
ホラーあるあるの昔にある人が色々やらかして怨念ができて現代であることをきっかけにうわーってなる感じで、ラストもまあホラーあるあるな気がする。スッキリ終わらせてくれるわけないな。
過去の話のところはまーじで胸くそ悪い……。
でも主人公の友彦くんの言動は終始好きだったな〜いや色眼鏡入ってるのは重々承知の上ですが……友彦くんあのラスト、割とすきな方の終わり方。いやーでもどうかな〜好きなキャラには幸せになって欲しい人間なのでそう考えるとあのラストは……まあハッキリと書かれてないってことは読み手に解釈委ねてるってことだから好きなように想像させてもらいますね!
あと、この作品ではコンピュータテクノロジーを使って電子の海にダイブする、その電子の海も舞台となっているから、「魂」とはなんなのか、あくまでも脳における電気信号にすぎないのか、その電気信号をネットの世界に入れればその人は永遠に生きるということなのか……みたいなSFみが溢れてて、そういうの大好きなのでめっちゃワクワクしながら読めました。
もっとSFが有利な視点でも見てみたかったな〜。ホラー作品だから当たり前なんですけど、結局は人の手に負えないものこそ最強感がある。
ホラーなので、勧善懲悪!みたいなそんな話なわけないので、もやもやとした上手く言えない何かが残るんだけど、これがホラー作品の醍醐味なのかなぁ。
小説読んだおかげでどう表現されるのか映像で見てみたいと思った反面、このしんどいシーンを映像でも見なければならないの……という辛さもある……。
それだけ物語がぐわって来たなって思いました。
未だに悩んでる……うぅーん……怖いよう…………。 -
Posted by ブクログ
最近CMでやたらと映画版の犬鳴村の告知を見るなぁ…と気になっていたところにこの本を見つけてしまい…
映像でのホラーがやや苦手な私は、「活字で読んでみて大丈夫そうだったら映画も見るか!」くらいの、気軽な気持ちで読んでみましたが、怖いというより、まぁ気味が悪かった…(褒め言葉です)SFとかサスペンスに近い印象です。
映画版に関しては見ていないので何とも言えないのですが、作品としてはダムの底に沈んだという犬鳴村の持つ謎めいた雰囲気と、続々と起こる地上での溺死という奇妙な死、最終的に過去に起こった「ある出来事」をきっかけとする血筋の問題を結び付けて、作品の背景に常に不気味な雰囲気を作り出しているのは、直接的な恐怖(ジャンプスケアリー)が特色的な海外ホラーとは異なるJホラーの趣が出ているなぁと感じました。
ホラーではないんですけど、辻村深月さんの『水底フェスタ』を読んで感じた身の毛がよだつ悍ましさ由来の恐怖に近いなと感じました。この恐怖は精神衛生上悪い上に、数日間引っ張るからイケナイです…
そして、先ほど述べた「ある出来事」というのが目茶苦茶気味が悪く胸糞悪い。
あとがきで小説版の著者・久田さんが映画版の監督・清水さんにあるシーンについての質問をしたときに、「もっと残酷に」と返されたそうですが、有言実行してますね。本当に残酷。グロテスク。
本当に恐ろしいものは、怪異より人間だ…とゾッとしました。
映画版より先にこちらを読んだのですが、あとがきを見ると、映画版でカットされた部分を深掘りして盛り込んだ部分が小説版には少なからずあるようです。
映画版のレビューを見た感じ、設定に関して、脈絡のない部分が多く気になるといった類の意見が多く、確かに私も小説版を読んで、設定が掴めないとホラーとしての面白さが半減しそうな作品だと感じたので、先に小説版を読んだのは正解だったかもしれません。あとがきで清水監督、脚本の保坂さん、プロデューサーの紀伊さんによる映画版作成の裏側や設定についても語られているので、副読本として読むのも良いかもしれません。
星を3つにしたのは、作品に色々な要素を持たせすぎて統一性に欠いていると感じたためです。序盤から中盤にかけては、不可解な死など、「身近な所で蠢く得体の知れない恐怖」が強調されているのに、中盤に当たり前のように幽霊が実体として登場。作品がゾンビものっぽくなります。(実はあとがきで清水監督が時代の流れ的に、幽霊の演出をゾンビと思わせないのが無理と開き直りました、と告白していますが…やはり惜しいと言わざるを得ないです)終盤はとうとう時空を飛び越えてしまう(ように見える)のですが、健二という人物を使って強引に血筋に関する物語を展開し、そして終結させた印象が強いです。
それとこれは作品自体の感想でも何でもないのですが、あとがきで監督や久田さん達の身に怪奇現象が起こっていたことが語られています。「メールが届かない」とか「インターホンが夜中に何度も押されているのに誰もいない」極め付きは「原稿用の辞書データ消失(なんとバックアップまで消える周到さ)→今度は辞書ツールそのものがバグって変換できない」。
めちゃくちゃ怖いやん!と思ったのですが彼らは「そんなこともありましたねアハハ」「むしろこのトラブル宣伝になるぞヤッター」くらいな感じで語ってます。ヤバイ。
これがある意味1番怖かったかもしれないです。