【感想・ネタバレ】犬鳴村 [小説版]のレビュー

あらすじ

『呪怨』の清水崇監督が映画化!
あなたは日本最恐の心霊スポット〝犬鳴村〟を知っていますか?
「この村の名は検索しないほうがいいよ」
「“午前二時に鳴る公衆電話”」
「トンネルを抜けた先に村があって、そこで××を見た……」
「もう会えない」
「わんこがねぇやにふたしちゃろ~♪」
午前二時、YouTuberがトンネルに入ったことから始まった不可解な事件。
全ての謎は[犬鳴トンネル]にあり。
常に恐怖体験で名が上がるほどの最凶スポットでもある「犬鳴村」。
福岡県の「旧犬鳴トンネル」の先に位置するとされ、
「近くの小屋には骸が山積みにされている」
「全ての携帯電話が圏外になる」など、
日本地図から存在が抹消された村である。
単なる都市伝説なのか、すべて真実なのか…!?
決して触れてはいけない〝犬鳴村〟が、ホラー映画の第一人者・清水崇によって禁断の映画化!
身も凍る恐怖と戦慄、古より続く血の祝祭からあなたは逃げられない。
本書は、監督の清水崇・脚本家の保坂大輔と共に、恐怖実話の第一人者で九州在住の久田樹生によって書かれた、もう一つの『犬鳴村』である。
★巻末には、清水崇[監督・脚本]×保坂大輔[脚本]×紀伊宗之[プロデューサー]による特別鼎談も収録

映画『犬鳴村』2020年2月7日(金)公開
主演:三吉彩花
監督:清水 崇
脚本:保坂大輔 清水 崇
音楽:海田庄吾 滝澤俊輔
主題歌:Ms.OOJA「HIKARI」(UNIVERSAL SIGMA)
制作プロダクション:ブースタープロジェクト 配給:東映
(C)2020 「犬鳴村」製作委員会
〈あらすじ〉
日本には、行ってはならない場所がある――
臨床心理士の森田奏の周りで突如、奇妙な出来事が起こり始める。
「わんこごねぇやに ふたしちゃろ~♪」
奇妙のわらべ歌を口ずさみ、おかしくなった女性、行方不明になった兄弟、そして繰り返される変死……。
それらの共通点は心霊スポット【犬鳴トンネル】だった。
「トンネルを抜けた先に村があって、そこで××を見た……」
突然死した女性が死の直前に残したこの言葉は、一体どんな意味なのか?
全ての謎を突き止めるために、奏は犬鳴トンネルに向かう。
しかしその先には、決っして踏み込んではいけない、驚愕の真相があった……!
◆犬鳴村とは?
九州に実在する最恐の心霊スポット・犬鳴トンネル。
その近くには日本政府の統治が及ばない集落“犬鳴村”があり、そこに立ち入った者は決して戻れない、という都市伝説がある。
村の入口には「この先、日本国憲法は通用せず」と書かれた看板が立てられており、犬鳴トンネル、及び周辺では、過去に事件が起きているという。またネット掲示板やSNSには村周辺を訪れた人たちの恐怖体験が今も数多く寄せられている。
犬鳴村は、犬鳴トンネルの先にあると言われているが、現在はダムが建設され、日本地図にその痕跡は残っていない。
これは単なる都市伝説なのか、現実なのか?""

著者について
作家。
徹底した取材に基づくルポルタージュ系怪談を得意とするガチ怖の申し子。代表作に『「超」怖い話 怪怨』、『「超」怖い話ベストセレクション 怪業』、『怪談実話 刀剣奇譚』(竹書房文庫)など。

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犬鳴とは

超有名な心霊スポット、犬鳴トンネル。犬鳴村とどうつながるのかと思っていたが、おどろおどろしい、ジャパネスクホラーになっていた。

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2021年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすく、ストーリーも面白かった。 過去の先祖である、森田家や、山野辺家の心情、中村家も、もっと出してよかったかな。

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2021年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画では描ききれなかった心理描写とかあって面白かったです。映画内では多分陵辱系描写はにおわせ程度だった気がするけど、小説ではしっかり書き込まれてましたね。残酷さ増し増し。電話BOXで溺死の話は、まさかの生存者ありでびっくり。でも通話を通して異変を感じられるのは臨場感溢れてて好きですね

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2020年11月14日

Posted by ブクログ

映画化ということで原作が気になり読みました。都市伝説で、〝犬鳴村〟という最強の心霊スポットがあるのは聞いたことがありました。視点転移が頻繁に起こる書き方なので、深みというのか心理的な掘り下げはなく少し軽い印象、その代わりに展開の速さや動的なエンタメ的な要素が強調されていておもしろかったと思います。漫画にした方が良かったのでは?。にしても、この村に対する扱いは日本国では、いくら昭和でもありえない。戦国時代のような理不尽さです。

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2020年02月11日

Posted by ブクログ

知り合いが犬鳴トンネルに行った話を聞いていて、小説ならホラー苦手でもいけるかと思って読んでみた。酷い話だった、以外の感想が難しい。映画では難しい心理描写を頑張っているのは伝わった。

0
2024年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色々な登場人物の視点から話が少しずつ進む構成は、読んでいて面白いと感じた。
犬鳴村の謎が解明されていくワクワクもあってサクサク読めた。怖いというより悲しい。

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほぼ映画と同様の内容。異能の血のルーツと思われる、母方の出自が匂わされたのが違いか。
犬鳴村をダムに沈めるにしても、いくら差別意識があるからってそこまでする?っていう部分にもう少し理由が欲しかった。

0
2022年04月04日

Posted by ブクログ

文章は読みやすくサラッと読める。

内容は都市伝説の犬鳴村を題材にしている。
厭なシーンもあるけど、都市伝説にもなっている存在しない村なのに主人公含め見つけて行ける人が多くて「都市伝説とは??」って感じでした。

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2021年03月22日

Posted by ブクログ

地元の超有名心霊スポットが舞台なので読んでみた。
福岡県民なら知らない人はいないと思うくらい有名な所。
ホラー映画は怖いので見れませんが、本ならいける。
実際に行ったことはないけど、とても有名なので、どんな場所でどんな雰囲気で
とか分かるので全く場所を知らない人より怖く感じたかも。
だけど、きっと映画の方が怖そう。
本は、ミステリー感が強いように感じました。
久しぶりの文庫本は、サクッと読めて良かった。

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2020年07月20日

Posted by ブクログ

最近CMでやたらと映画版の犬鳴村の告知を見るなぁ…と気になっていたところにこの本を見つけてしまい…

映像でのホラーがやや苦手な私は、「活字で読んでみて大丈夫そうだったら映画も見るか!」くらいの、気軽な気持ちで読んでみましたが、怖いというより、まぁ気味が悪かった…(褒め言葉です)SFとかサスペンスに近い印象です。


映画版に関しては見ていないので何とも言えないのですが、作品としてはダムの底に沈んだという犬鳴村の持つ謎めいた雰囲気と、続々と起こる地上での溺死という奇妙な死、最終的に過去に起こった「ある出来事」をきっかけとする血筋の問題を結び付けて、作品の背景に常に不気味な雰囲気を作り出しているのは、直接的な恐怖(ジャンプスケアリー)が特色的な海外ホラーとは異なるJホラーの趣が出ているなぁと感じました。
ホラーではないんですけど、辻村深月さんの『水底フェスタ』を読んで感じた身の毛がよだつ悍ましさ由来の恐怖に近いなと感じました。この恐怖は精神衛生上悪い上に、数日間引っ張るからイケナイです…

そして、先ほど述べた「ある出来事」というのが目茶苦茶気味が悪く胸糞悪い。
あとがきで小説版の著者・久田さんが映画版の監督・清水さんにあるシーンについての質問をしたときに、「もっと残酷に」と返されたそうですが、有言実行してますね。本当に残酷。グロテスク。

本当に恐ろしいものは、怪異より人間だ…とゾッとしました。

映画版より先にこちらを読んだのですが、あとがきを見ると、映画版でカットされた部分を深掘りして盛り込んだ部分が小説版には少なからずあるようです。
映画版のレビューを見た感じ、設定に関して、脈絡のない部分が多く気になるといった類の意見が多く、確かに私も小説版を読んで、設定が掴めないとホラーとしての面白さが半減しそうな作品だと感じたので、先に小説版を読んだのは正解だったかもしれません。あとがきで清水監督、脚本の保坂さん、プロデューサーの紀伊さんによる映画版作成の裏側や設定についても語られているので、副読本として読むのも良いかもしれません。

星を3つにしたのは、作品に色々な要素を持たせすぎて統一性に欠いていると感じたためです。序盤から中盤にかけては、不可解な死など、「身近な所で蠢く得体の知れない恐怖」が強調されているのに、中盤に当たり前のように幽霊が実体として登場。作品がゾンビものっぽくなります。(実はあとがきで清水監督が時代の流れ的に、幽霊の演出をゾンビと思わせないのが無理と開き直りました、と告白していますが…やはり惜しいと言わざるを得ないです)終盤はとうとう時空を飛び越えてしまう(ように見える)のですが、健二という人物を使って強引に血筋に関する物語を展開し、そして終結させた印象が強いです。

それとこれは作品自体の感想でも何でもないのですが、あとがきで監督や久田さん達の身に怪奇現象が起こっていたことが語られています。「メールが届かない」とか「インターホンが夜中に何度も押されているのに誰もいない」極め付きは「原稿用の辞書データ消失(なんとバックアップまで消える周到さ)→今度は辞書ツールそのものがバグって変換できない」。

めちゃくちゃ怖いやん!と思ったのですが彼らは「そんなこともありましたねアハハ」「むしろこのトラブル宣伝になるぞヤッター」くらいな感じで語ってます。ヤバイ。
これがある意味1番怖かったかもしれないです。

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2020年02月10日

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