宇田智子のレビュー一覧

  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    僕は、「古本屋」がとても好きで、ちょっぴり苦手である。やはり、本好き(これは、「読書好き」とはまた異なる。どちらかというと、本という「物体」が好きである)であるから、こぢんまりした空間に、無数の本が並べられていることにはものすごくわくわくする。古本屋に並べられたそれらは当然、「誰かが売ったもの」である。そして、それらはわざわざ「古本屋に売りにくる」ようなちょっと変わった人がもっていたものであったり、めぐりめぐって「古本屋にやってくる」ことになったような変わったものであったりするわけで、そう考えると古本屋に並べられた本たちというのはなんだか不憫で愛おしい。日陰者たちが集められた空間が、日陰者にと

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    2025年08月28日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    沖縄の古本屋ウララの店主が綴る古本屋としての暮らし。読んだからと言って古本屋を始められるわけじゃない。ビジネス本じゃない。街に溶け込む古本屋の生業をやさしく描いている。今度那覇に行ったら是非覗いてみたい。もちろん、ぶらっといつも古本屋を覗くようにね。

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    2024年07月30日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    本屋になりたい。

    2回目なんだけど、1回目とは違う部分に惹かれたり、
    違うこと考えたりする。
    それが本の良さなんだよなあ。

    1 お金をどう使うのか
    2 本屋のシステム
    3 新刊書店と古本屋の違いとこれから

    とくに、お金の使い方。
    ただ、欲しい、なになにしたい、ではなく
    そのお金が誰の元に入るのか。
    そのあとどうなるのか。
    そんなことまで考えて使えたらステキだなあ

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    2019年01月26日
  • 市場のことば、本の声

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    沖縄の市場で小さな小さな古本屋を営んでいる女性がいる。
    なんとなくあこがれを抱いてしまうような人生だけれど、ずっと続けて営んでいくことは、そんなに甘いものではなく、辛いこともあれば、何にもないこともあれば、予期してなかったこともあると思う。

    本の中で、「灯台守」の話があった。日本の端っこで一人小さな本屋で本を売る彼女は、灯台守のようだと思った。それは孤独な仕事ではあるけれど、その灯を必要としている人が必ずいる。
    遠く離れたどこかの誰かのために灯を絶やさない灯台守の言葉を、わたしは丁寧に拾いたい、と思った。

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    2018年07月19日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    チェーンの新刊書店ではなく、自分の街や日本中、世界中の旅行先の本屋さんに立ち寄りたくなる一冊です。宇田さんと沖縄の人とのやりとりがあたたかくて、優しい気持ちになりました。

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    2015年12月18日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    本に対する愛がいっぱい詰まった、あったかい本。この本がちくまプリマー新書から出たことも、同時に喜びたい。沖縄にあるので実際にこの本屋に行く機会は今後あるかどうかわからないけど、それでも、離れた場所でこうやって本屋をやっているひとがおるねんなぁと思うだけでも、がんばってほしいと思える。

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    2015年10月21日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    まず素直に憧れる。
    本を扱い、地域に根ざして生きる姿。
    本というものの力を信じストレートにそれを表現し続けている姿に。
    こういう本屋が近所にある地域の人々は幸せだなぁと、思う。

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    2015年06月21日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    本屋になりたい私が「本屋になりたい」を読む。頷けるところばかり。違うところといえば、私はやっぱり新刊を主に扱いたいなというところ。著者の宇田さんはウララを開く前は大手の新刊書店で働いていたから、両方の立場から「本を売ること」について書けるのが強み。本州から距離を隔てているおかげで独自に発展した沖縄の「県産本」、沖縄の出版文化についての話も面白い。

    このウララみたいに、新刊書も扱う古書店がもっと増えてほしい。新刊書店は品切れ重版未定の本や絶版になってしまった本は扱えないけれど、古書店なら仕入れることができる。新刊書籍の直取引の卸値を今よりも下げてくれればもっと色々なところで本を売ることができる

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    2015年06月20日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    沖縄の市場で小さな古本屋を営む著者のエッセイ。
    以前ボーダーインクから出版された本は古本屋になるまでのことを多く語っていたけれど、こちらはおもに古本屋として板についてきた日々が描かれていて、より落ち着いたやさしい語り口で、本を大切にしている気持ちが伝わってくる。

    「沖縄の人には、自分たちのために書かれた本がこんなにある」

    沖縄で本屋をする、ということがとてもうらやましく思える言葉だと思う。

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    2015年06月12日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    感想
    本を売る。書いた人がいて、運んだ人がいて、買ってくれる人がいる。当たり前だけどみんなに支えられないと本屋はできない。感謝を忘れず。

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    2024年02月17日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    「本屋になりたい」宇田智子。

    ジュンク堂書店の社員だった著者が、那覇支店に勤めて、そのまま沖縄で退社して小さな古本屋を始める。

    そんな著者の日常、愚痴、考えること、古本屋の仕組み、新刊本屋の仕組み、などなどが綴られます。宇田さんという方が徹底して非常に謙虚で文章にもそれが現れ、僕は好感を持ちました。
    「ドーダ」感や、「結局自慢かよ」感が、ほぼありません。(この自意識コントロールはなかなかなものです。意外と難しい)
     ご自分で本を出したときの感慨や、イラストを高野文子さんにダメ元で依頼した気持ちなど、謙虚なのに文章は活き活きしています。素敵な作家さんだな、と。その後どうされてるのか分かりませ

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    2021年08月22日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    ネタバレ

    沖縄でやる古本屋さんを始めた女性の話。
    もともと大型書店にいたという彼女。どこでも同じ本が買えることに対して思うところがあって、沖縄の本の多様さに魅せられたという。沖縄県産、という本の産地の考え方や地産地消の本、などの考えが目新しく感じて、おもしろかった。「読者の見える本づくり」が、なうい。

    古本屋さんや本屋さんなど、本に関わる仕事をこれからやってみたいと思っていたときだったので、ちょうどよかった。本のスポットをつくるときは、どのように本がまわっていくか、というようなことも視野に入れながらその場所や人にあった店を作りたいなあと思う。また、古本屋という存在自体が、本の価値を高めたり、本の寿命を

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    2020年07月18日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    分かりやすい文体で本を人々に届けることの秘めた情熱が書かれている。お店に行って筆者とお話ししたいと感じた。

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    2019年07月14日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    先月、沖縄に行った時に立ち寄った市場の古本屋ウララさん。私の同居人と知り合いということで、せっかくなのでと何の気なしに購入した店主の宇田智子さんが書いた本。『本屋になりたい』というタイトルの本で、まさか自分が涙を流すとは微塵も思っていなかった。人の心を動かすのは、声高に何かを訴えるよりも、淡々と自分の思いを持って行動してそれを誠実なことばで綴ることなのだと実感する。辺野古の問題が取り沙汰される今、静かに沖縄県産本を市場の小さな本屋で売る彼女こそ、私の目のまえの世界を変える存在だった。

    沖縄県産本。私は、その存在すら知らなかった。沖縄は文化や歴史が多く、沖縄県内の出版社による本が沢山ある。しか

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    2019年04月07日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    面白かった。身の丈にあった小さい場所で、小さい商売して、暮らして行くのもきっと楽しい。沖縄に住んで好きなことやって、って言うとなんか楽しいことばかりに思えるけど、失敗や嫌なこともきっとあるだろう。どんな本があるのか、いつか行ってみたいな〜♪~(´ε` )

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    2018年09月07日
  • 市場のことば、本の声

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    ネタバレ

    沖縄も市場で古書店を営む宇田さんのエッセイ。
    お店のこと、本のこと、市場でのこと、ちょっと思ったこと…。
    きちんと街と共に暮らしてる感じがして、いいなぁと思う。

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    2018年07月16日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    沖縄で古本屋を一人で営んでいる女性のそのお店にまつわる本。

    沖縄の商店街の古本屋が閉店するのを聞き、新刊書店に勤めていた筆者が会社を辞め、その古本屋を引き継ぐ。

    客観的に聞くと、筆者は決断力、行動力も非常にあるように見えるが、この本からは、淡々と、自分がやりたいことに素直に実直に従っていたら、このような結果となったというようなニュアンスで。この安定感のあるスタンスが、芯が感じられ安心できる。
    これは本屋さんのスタンスとしても同様なのだろう、色々な古本屋仲間が助けてくれているようだ。

    また、商店街の中の小さな古本屋なのにもかかわらず、自分の生活を成り立たせている利益をあげている。これは商店

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    2017年12月02日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    素朴で優しい文体で、親しみが湧きました。
    沖縄での市場の話、小さな出版社の話、沖縄本の話、
    どれも興味深かったです。
    最初は、本屋のお商売について書かれている本、
    と思いながら手に取ったのですが、
    読み終わる時には、沖縄にも想いを馳せていました。

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    2017年09月15日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    感想を箇条書き風に。

    ○内容はともかく、人柄が出ている文体だなぁ。
    ○それなりの経歴をお持ちの方が著者なんだな。
    ○本当に生計が立つのかな。
    ○那覇の栄町にも似たようなタイプの古本屋が出来たと聞いた覚えがある。
    ○他の著作をこの本屋へ買いに行ったらサインもらえるかな(笑)
    ○2016/06にネットで見たところ、本にではなくほかの人たちが交代で店番やってみるみたい。。。

    払ってもいい金額:600円

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    2016年07月04日
  • 本屋になりたい ――この島の本を売る

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    「本屋になりたい」
    子供の頃から「大きくなったら何になりたい?」と聞かれるとそう答えていた。
    今でもそう答えているf^_^;

    書店でたまたま見つけたこの作品。
    私が買わなくて誰が買う。

    大きなところではなく、街の古本屋さんに行ってみようと思った。

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    2016年03月20日