あらすじ
ここは沖縄・那覇の市場通り。
人と本が出会う小さな古本屋。
今日も私はかわらず店を開ける。
店に立ち、市場のことばに耳を傾ければ、今日も人と本が豊かに、楽しげに行き交う──。沖縄の本を地元で売ることにあこがれて、那覇に移住して9年。店先から見えてきた、そして店先で考えてきた、本のこと、人のこと、沖縄のこと……。古本屋の店主にして気鋭のエッセイストが新たな視点で綴る珠玉のエッセイ集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
沖縄の市場で小さな小さな古本屋を営んでいる女性がいる。
なんとなくあこがれを抱いてしまうような人生だけれど、ずっと続けて営んでいくことは、そんなに甘いものではなく、辛いこともあれば、何にもないこともあれば、予期してなかったこともあると思う。
本の中で、「灯台守」の話があった。日本の端っこで一人小さな本屋で本を売る彼女は、灯台守のようだと思った。それは孤独な仕事ではあるけれど、その灯を必要としている人が必ずいる。
遠く離れたどこかの誰かのために灯を絶やさない灯台守の言葉を、わたしは丁寧に拾いたい、と思った。
Posted by ブクログ
沖縄も市場で古書店を営む宇田さんのエッセイ。
お店のこと、本のこと、市場でのこと、ちょっと思ったこと…。
きちんと街と共に暮らしてる感じがして、いいなぁと思う。
Posted by ブクログ
沖縄で古書店をいとなんでいる女性のエッセイ。
穏やかな文章で、
小さくて狭い本屋の仕事や、市場での近所づきあい、
日々の暮らしのことなどが語られる。
雑多なことを忘れ、心が落ち着く本。