安藤宏のレビュー一覧

  • 日本近代小説史 新装版
    近代日本小説の歴史をこれ以上なくコンパクトかつ鮮明にまとめた良書。日本の近代文学史に興味のある人なら、まず1冊目にこの本を選んで間違いということはないはず。

    類書を読み比べたわけではないので比較はできないが、相当に読みやすくかつ面白い本だった。
    小説の引用も豊富で、この類の概説書にありがちな退屈さ...続きを読む
  • 日本近代小説史 新装版
    明治以降の近代小説の歴史を、コンパクトにまとめた概説書。元が放送大学の1,2年生中心の教養科目向けの教科書だけあって、分かりやすく小説史の流れが整理されていて素晴らしいですね。とりあえずコレ読めばバッチリって感じ。
    注意としては、詩歌俳句と児童文学系は含まれてないので、そこらへんの文学史はまた別の本...続きを読む
  • 有機化学が好きになる〈新装版〉 “カメの甲”なんてこわくない!
    C(カーボン)とH(水素)の化合物である炭化水素アレルギーでしたので、どんなものかと不安半分で読み進めましたが、"ゴムはなぜ伸びるのか"というテーマから始まり、あれよあれよという間に引き込まれました(笑)
    多少なりとも炭化水素の輪郭を掴めたので、有益でした。
  • 有機化学が好きになる〈新装版〉 “カメの甲”なんてこわくない!
    化学の時間、居眠りしてばかりの俺でも着実に読み進められた。内容が若干古いため不足気味に感じられたところもあったけど、傑作。
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
    そもそも新指導要領の内実は又聞きレベルでしか把握しておらず、論理国語のような取り組みにたいして、登壇者がそれぞれの専門分野から議論を引き出す様は、単なる国語教育の問題で済まされず、言葉や教育といった壮大な領野に渡ってこの時宜にこそ考えを見つめ直す機会にせねばならないのだと思わされる。
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
    だいぶ前から気になっていた、読解力と注意力の関係。自分が教えながら感じていたことが、やっぱりそうだったんだと再認識できた。
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
    大学入試改革で「論理国語」と「文学国語」を分けていることから、文学は論理的ではないと国や経済界は思っているのではないかと感じる。
    しかし、文学(小説)を解するためには徹底的に論理的に読む必要があり、文学に論理性がないとは到底いえない。また論理国語とされる試験問題からは、文章の意味は一義的に定まるとい...続きを読む
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
    経済優先の世の中では数値化できないものが切り捨てられていく。そんな恐ろしさを新・大学入試共通テストのプレテストから感じてしまう。
    恐ろしさを感じると同時に、ここで語っている東大の5名の教授の言葉には胸を打たれるものがあり一筋の希望が見えてくるようだった。
    ことばの危機はことばだけの問題ではないことを...続きを読む
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
    英語も国語も実用重視という気持ちは分かるが、
    若者たちの何ができていなくて、
    今後何を期待したいのか政府も企業側も明確に分かっていないから迷走するのではなかろうか。

    若者たちだからこそ持つ力やリテラシーには
    簡単に甘えて労働力にするけど
    昔ながらの仕事のこなし方に順応しなかったり
    政府や企業が期待...続きを読む
  • 有機化学が好きになる〈新装版〉 “カメの甲”なんてこわくない!
     久しぶりのブルーバックスです。そういえば、中学校時代は天文関係のテーマを中心によく読んでいましたね。
     さて、本書、「新装版」とありますが、もとは1981年に初版が発行されたものとのこと。有機化学の基礎知識を順を追って分かりやすく説明しています。後半では、主に研究の実際を紹介しているのですが、実験...続きを読む