ジェームズ・J・ヘックマンのレビュー一覧

  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    期待していただけに、がっかり感がある。

    幼児教育の重要性や非認知スキルの重要性はわかったがでは、どういった方法でというところが弱い。

    幼児教育の必要性が訴えられているのも、この考えに起因することが多いだろう。

    0
    2021年11月04日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    ヘックマンの研究結果については他の非認知能力本で知っていたが、改めてそのエッセンスをおさらいできたのは良かった。
    ペリー就学前プロジェクト自体はヘックマンが実施したものではないこと、この研究でノーベル経済学賞を取ったわけではないことなど、勘違いしている部分もあり、正しく理解することができた。

    パートⅡの反論パートは、根拠がありなるほどと思うものから、説得力に欠けるものもあったが、ヘックマンの主張を批判的に考えるという意味では興味深かった。
    「小規模ではうまくいっても、大規模にすると効果が薄まる」
    という意見が気になった。
    おそらく、大規模にするにはリソースが圧倒的に不足する、ということだろう

    0
    2020年05月17日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    公共政策としての就学前教育の重要性と特に社会階層の低い家庭の子供達が就学前プログラムを受ける事で将来の年収等、長期に渡ってその効果が及ぶということを研究したジェームズ・へックマン氏の論文を一般向けにした内容とのこと。再分配ではなく事前分配こそ効果があり、その重要性を説いている。プログラムの具体的な内容にはあまり触れられていないので漠然としたイメージしか持てなかったけど、日本でつい昨年幼児教育の無償化が進められた理由が分かったような気がする。

    0
    2020年01月19日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    備忘録

    就学前教育、非認知スキルの重要性をエビデンスに基づいて解説

    科学的根拠に基づくプロジェクトの、公共政策への汎用性の難しさ
    (ペリー就学前プロジェクトやアベセダリアンプロジェクトと、ヘッドスタート)

    科学者による反論やヘックマンによる再反論など、
    一度で完璧な介入プログラムができるわけがないから
    よりよいプログラムに改善するために議論を展開していく土壌が大切

    0
    2019年05月03日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    海外の話だから、階級のこととか日本とは違うのでは?と思うけど、年齢が低いからこそ教育が大事で、それが認知的な学習というより、情緒的なもの、忍耐力、リーダーシップなどに関連するとなると、この研究はとても重要。職業生活とか、家庭生活に活きる力って非認知的なものだと思うから。しかし教育の効果を測る難しさもよくわかるので、何が良いのかは正直よくわからない。いま、良いとされているものが、将来も良いと思われ続けるかはわからないけど、良いのでは?と思えるものを探し、子供に与えてあげるのは親や社会の責任なのだと思う。

    0
    2019年04月23日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    就学前教育の必要性

    ペリー就学前教育は有名なので、目新しい感じはしなかったかなあ。

    幼児期の教育は本当に大事であることがエビデンスを伴って証明されているのに、どうしてそこに投資をしないのだろう。
    幼児教育の教師は、短大卒の若い先生が多い、
    というかむしろ4大卒のベテランは採用したくない園が多すぎる。

    幼児教育は、ただの託児施設ではない。
    日本の未来を担う子どもの基礎を培う非常に重要な時期であることをもっと自覚するべきだ。

    0
    2018年10月14日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    学問としては重要な論文が収められているが、その後、非認知スキル・性格スキルを分かりやすく説明した書籍もでており、研究者以外は読む意義は少ない。

    0
    2018年04月24日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    思ってたより、薄い内容だった。様々なレビューで、すでに知っている内容が殆ど。へックマン氏の主張に対する反論、それに対する再反論が載せられているのは評価。

    非認知スキルすなわち、肉体的精神的健康や、根気強さ、注意深さ、意欲、自信といった社会的、情動的性質。これは学力テストや社会的成功にも貢献している。

    認知的スキルも、社会的情動的スキルも幼児期に発達し、その発達は家庭環境に左右される。

    ペリー就学前プロジェクト
    アベセダリアンプロジェクト

    0
    2016年09月09日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    幼児から介入した方が、成長してから職業訓練等を行うより、リターンが大きいとの主張である。本書が他の本と異なるのは、著者の主張への反論等も載せている事である。ただし、反論への再反論が行われている。
    著者の主張は基本的には正しいものと考えるが、やはり大規模な試験が必要であろう。また、もっとコストの少ない、効率的方法を見つけないと、全国規模での展開は難しいのではないかと思う。

    0
    2016年07月28日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    ヘックマンの論文と、それに対する専門家のコメント、その反論。さいごに解説と日本版。
    家族の関わりの重要性。
    裏付けはこれから。

    C3033

    0
    2016年07月28日