桝太一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アナウンサー枡太一さんによる、自身の幼少期からの生物オタクっぷりを赤裸々に描いた青春記。
友人たちと競い合いながら虫取りをした小学校時代、その延長として入部したらトンデモ体育会系だった生物部、文系脳にも関わらず生物の道に進むために進路転換した高校3年生、海に魅せられた大学時代、そして現在へ。テレビで拝見する姿そのままに、誠実さが伝わる丁寧な文章です。
自然から多くを学び、自分の「好き」にこだわることで乗り越え培ってきた心の強さは、どんな些細な経験ですらも全て現在の自分の糧になっている、というメッセージが真っ直ぐ伝わってきます。
中高生には進路を決めるたくさんのヒントが、大人にとっても自分の踏み -
Posted by ブクログ
中高生位を対象にした本ですが大人でも十分に楽しめる内容で1時間くらいで一気に読めました。一見、誰の役に立つのかというような地味な生物の実験に没頭していた学生時代の枡アナの様子が、自分のそれとかぶり懐かしさと親近感を覚えた本。当時は先の見えない研究でこれが一体何に役立つのかと途方にくれることもあったのだけど、忍耐強く実験に取り組んだ日々、ない手段を自分たちで考え創り出す日々は、社会人になった今でも生きる力として自分の体に刷り込まれている。それを改めて感じさせてくれる本でした。
また、枡アナの生き物に対する考え方も素敵で、そういう内面的なして魅力が現在の枡アナ人気に繋がっているんだな、と思いました -
Posted by ブクログ
日本テレビの人気アナウンサー枡太一氏の自伝的作品、虫好きだった少年時代から現在までが描かれている。
テレビでもよく紹介されているが枡アナは大学時代、アナゴやアサリなど海洋生物の研究をしていたそうだ。なぜそんな理系の学生が、真逆とも思えるアナウンサーという職業に就いたのか、その理由がチョットわかったような気がする。
バラエティの前説など、慣れない仕事に苦しんだ時期もあったようだが、理系ならではの方法で克服する姿が興味深い。社会人となったいまでも、休日を利用して自然観察を続けているらしい。大人になっても熱中できる趣味があるというのは羨ましいことだね。 -
Posted by ブクログ
日テレのエースアナウンサーとして活躍してこられた桝さん。
退社したときは、フリーになったほうが収入も良くなるから、という噂が独り歩きしましたが、入社当時からサイエンスコミュニケーションの仕事がしたいと思っていたことが、この本を読むとわかります。(発行は2014年7月)
少年時代は野原で昆虫を追いかけ、一貫校の名門中学に入学したら生物部に所属し、ひたすら筋トレに励み、山登り&連泊キャンプで蝶を追い、高校に進級したら学び舎のそばにある有栖川公園の植栽調べに精を出し、公園の高低差を測り、自前で等高線を引き、ジオラマをつくって学園祭で発表した。
東大進学してからは小笠原でのダイビング。海の -
Posted by ブクログ
理系出身の桝アナによる理系出身の著名人へインタビューをまとめた学生向けの本。
ラグビー選手から宇宙飛行士まで様々な職業の方がなぜ理系へ選択したのか、そして実際学生のころには数学が得意だったのかなどの質問していく。一見理系とは関係なさそうな職業でも理系へ進んだことのメリットなどを話していてすごく勇気を与える一冊だと感じた。
読んでいくうちにキレイに理系と文系を分けることの難しさやそもそも理系と文系で分ける必要があるのか?という疑問が出てきた。そして日本中に理系も興味あったから進みたかったけど、流れで文系にした人もいるんだろうなと感じた。
色んな道があるんだな実感したので本当にぜひ全学生におすすめ