新田匡央のレビュー一覧

  • 刑事弁護人

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    警察のGPS捜査の違法性を問うたノンフィクションです。小説タッチですが、講談社現代新書から発売されています。
     法廷物のミステリーを読んでいるかのようで最後までページをめくる手を止めることができませんでした。そして最高裁大法廷での弁論までたどり着くドキドキするドキュメンタリーです。刑事弁護の流れも詳細によく分かります。
     また、刑事弁護は、被告人のみならず国民の自由を守る砦であること、手弁当でやらざるを得ないことがわかりました。★5おすすめです。

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    2025年05月13日
  • 刑事弁護人

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    とても勉強になりました。もっとはやくに読めばよかった。裁判って縁が無いように思っていたけど、いつ何時裁判に関わるかもしれないと思いました。私には関係ないと思わなくなりました。

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    2024年12月23日
  • 刑事弁護人

    Posted by ブクログ

     警察のGPS捜査の違法性を問うたノンフィクションです。小説タッチですが、講談社現代新書から発売されています。
     法廷物のミステリーを読んでいるかのようで最後までページをめくる手を止めることができませんでした。そして最高裁大法廷での弁論までたどり着くドキドキするドキュメンタリーです。刑事弁護の流れも詳細によく分かります。
     また、刑事弁護は、被告人のみならず国民の自由を守る砦であること、手弁当でやらざるを得ないことがわかりました。

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    2023年06月01日
  • 刑事弁護人

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    あまり普段法律系の本は読む機会がないのでが、この本は読んで良かったなと感じた。犯人目線から始まるストーリーの序盤。先にどんな事件のことに関して展開されていくのかがわかって読みやすい。中盤は著者の裁判に臨む準備の話などがあって少し緩むが、終盤にかけて一気に展開が白熱する。最後は本当に一気に読み切った感じがした。

    なぜ被疑者(犯人)の弁護をするのか。この問いが出てくるが、著者の説明がとてもわかりやすかった。「「罪を犯すヤツの権利など守らなくていい」という考え方は、いずれ、罪を犯していない人間の権利さえも守られない社会を受け入れることになる」

    最後の場面は最高裁での弁論だが、ここがまたかっこいい

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    2020年07月02日
  • 刑事弁護人

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    全てが実話。迫力と感動の法廷ドキュメント
    のキャッチのとおり、いやそれ以上です。

    へたな法定物の小説が霞んでしまうくらい、わかりやすくおなかつ感動します。

    なんたって、最高裁大法廷ですよ。
    大法廷のすごさは本書を読めばわかります。
    圧巻は大法廷での弁論部分。緊迫感が違います。

    また、この本は亀石さんの人柄・考えが強く主張されている本だと感じました。結婚に至るエピソードもすごいし、人を巻き込む力もすごいです。
    これを読めば、彼女が選挙に出る理由もよくわかります。

    亀石さんたちにとってラッキーだったのは、被告が警察のやり方に納得せず、最高裁まで上告させてくれたこと。それ以外は弁護団の努力と

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    2019年07月08日
  • 刑事弁護人

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    刑事弁護の一般的な話かと思いきや、窃盗事件が最高裁大法廷にまで発展するとは予測せず、興味深くどんどん読めた。
    若手弁護士の心中描写も多かったことから、友達の友達の話を聞いているような感覚で、ぐいぐい引き込まれた。

    最高裁がまっとうな判断をしてくれたことに、安堵。

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    2021年09月07日
  • 刑事弁護人

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    亀石先生の美しさに思わず手を取りました。GPS裁判という大変な裁判で若手弁護士たちが画期的な判決を取るまでのノンフィクション。
    感動しました。刑事弁護士という世間からは誤解の多い仕事を、己の信念を貫き通す。誰もが刑事被告人になるかもしれない。ささやかな自由を守るために闘う。
    さらなる活躍を期待したくなりました。

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    2019年08月31日
  • 刑事弁護人

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    「刑事事件? わたしには関係ない」こと、だろうか。… / 最初に彼らが共産主義者を弾圧したとき、私は抗議の声をあげなかった。なぜなら私は、共産主義者ではなかったから。彼らが労働組合員たちを攻撃したときも、私は抗議の声をあげなかった。なぜなら私は労働組合員ではなかったから。やがて彼らが、ユダヤ人たちをどこかに連れて行ったとき、やはり私は抗議の声をあげなかった。なぜなら私はユダヤ人ではなかったから。そして、彼らが私の目の前に来たとき、私のために抗議の声をあげる者は、誰一人として残っていなかった。

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    2019年08月20日
  • 刑事弁護人

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    インパクトのある表紙(と言うか実はデカい帯)写真に釣られて手にとったが、中身は法廷ノンフィクションとでも言うべきもの。刑事裁判の裏側や、司法の世界の様子がどんな感じか何となくわかるし、法律的な論点としても面白い事件を扱っている。

    また著者は他にもタトゥー裁判やクラブ裁判といった話題になった裁判を手がけたそう。

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    2019年08月04日
  • 刑事弁護人

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    刑事事件裁判のリアルな実態を描きながら全く飽きさせない。
    舞台は「裁判所」、主人公たちは「社会正義を心に秘めた弁護士」で相手の悪役は「警察・検察」。
    展開には「スリル、サスペンス、スピード」があり、最後の大団円に「大舞台での大見得」まであるとあっては、まるで推理小説かドラマのようだ。
    この事件の裁判結果は、当然マスコミにも大きく取り上げられていた。しかし、その内容がこの様な経過を経たものだったとはと、あらためて瞠目した。
    本裁判の経過はドラマにしても充分面白い。ただ配役上悪役となるのが「警察・検察」である以上、昨今の情勢下では難しいとも思った。
    本書を絶賛したい。

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    2019年07月17日
  • 山田洋次

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    映画監督・山田洋次の最新作『おとうと』の撮影現場を三ヶ月にわ
    たって密着取材したドキュメント本です。

    山田洋次と言えば「寅さん」ですね。映画版『男はつらいよ』は、
    1969年から1995年までの26年間で全48作品が上映されていますが、
    寅さん以外にも『幸福の黄色いハンカチ』『息子』『学校』『母べ
    え』など、国民的な映画を撮り続けてきた名監督です。

    山田監督の作品に共通するのは独自のヒューマニズムの精神です。
    東大出身の秀才にも関わらず、あくまでも庶民の側に立って、人々
    の喜怒哀楽を描ききる。それが「くさい」とか「予定調和的」など
    と言われ、敬遠されたりもするのですが、観ればやっぱり笑える

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    2012年01月10日
  • 刑事弁護人

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    文章は上手くないが、事件から最高裁に至るまでの弁護団奮闘劇として面白い。法律は決して完璧ではない規律、それを少しずつでもいい、人権を守るためによりよい規範をつくろう、それが法治国家としてあるべき姿なのだと感じる。
    勝手に閣議決定で解釈を変えると公言する現在の腐敗した政権を誰が裁くのか、三権分立も怪しいこの国の主権は間違いなく国民一人ひとりである。無関心は同罪。

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    2020年03月21日