小堀純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
千円でベロベロに酔える店を求め、中島らも率いる中年探偵団が全国を駆け巡るという、グルメとは対極にあるオヤジな一冊である。
安酒を飲みながらの中年探偵団のゆる〜い対談と中島らものコラムという構成になっている。
一人あたり千円が上限(上限を超えてしまう回も多々あり)であるため400円のつまみを頼んだだけで、揶揄されるという、トホホ感が素晴らしい。中島らもの真骨頂だ。
どの店も安い。例えば大阪・京橋の「岡室酒店直売所」は、おでんの五品盛り合わせが250円、天ぷらの五品盛り合わせも250円、サイコロステーキが350円、豚キムチが400円。値段もびっくりだが、大阪の店のコピー「安さにビックリ! 味 -
購入済み
何とも意味ありげなタイトルなのですが「せんべろ」というのは単純に千円でべろべろになるまで酒を飲める店ということで、ただ連載時期が今から20年前とは言え、当時でも晩飯を食うだけで千円くらいはすぐ到達してしまいそうに思えるのですが、果たして千円でそこまで酒を飲ましてくれる店があるのだろうかというところが本作品の肝となっております。実際のせんべろ体験記は小堀淳さんの担当で、その合間にらもさんの酒に関するエッセイが挟まるという構成になっておりますが、その体験記の中にもらもさんは登場しており、小堀さんが書く客観的に見たらもさんというのも、らもさん本人のエッセイとはまた違った意味での面白さがあります。特に
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Posted by ブクログ
久しぶりにらもさんの本を読みました。早いもので、らもさんがこの世を去られて、7年もの歳月が流れ過ぎたんですねぇ。本書はらもさんと小堀純さん、そしてその怪しげな仲間たちが、千円でべろべろに酔っ払える店を訪ねて、全国行脚するレポート&エッセイです。ボクはお酒が飲めないので、ずいぶん人生損してるなぁと常々思っているわけですが、これを読んで益々その感が強まりましたぁ。
らもさんの書かれたものをもう目にすることは出来ないということはもとより、なんとも物哀しいのは、ここに登場するお店のうち何件かは、すでに閉店してしまっているということです。諸行無常、栄枯盛衰、色即是空ということでしょうか。世知辛い時代にな -
Posted by ブクログ
千円でベロベロに酔う、略してせんべろ。
おじさん3人がひたすら安く飲める店を渡り歩き、ぐだぐだしゃべってる本です。
体質的にお酒が飲めない自分としては、こんな風に飲んで酔える人たちに憧れてしまいます。
安い店で肴をつまみ、タバコをぷかぷかふかしながら、気の置けない友人と他愛もない話をして、ちまちま飲み続ける。
そして体を壊す。それでも飲む。
いいなぁ。
まぁ、所詮他人事だから憧れるわけですが。
中島らもさんの人生を考えると、こんなしょうもない会話や態度の中にも、人生訓や悲哀を感じ取ってしまいます。
お酒好きの方にはいいガイド書でもあるのではないでしょうか。