齋藤雅典のレビュー一覧

  • 菌根の世界

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     菌根なんて,1ヶ月前まではその存在さえも知らなかった。あるZOOM学習会をキッカケに大変,大変興味を持ってしまったので,こういう本も手に取ったというわけ。
     本書の「編集後記」で編集者の齋藤雅典さんは,その編集趣旨を次のように述べている。

    当初は「菌根学」の教科書も検討したが、きわめて学際的で多方面にわたる「菌根学」を教科書としてとりまとめるには、非力な私たちには難しかった。そこで、各種の菌根の解説をまじえながら、それぞれの著者の研究を紹介するというスタイルをとることにした。また、一言で「菌根」と言っても、菌根の種類によって、その特徴はきわめて多様なので、できるだけマイナーな菌根も取り上げ

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    2021年09月30日
  • 菌根の世界

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    研究者たちの共著故、細かすぎたり整理されてないというのはあるが、菌根の世界の広さと重要性の片鱗に触れる。特にワインの土壌による差異には大きく関わるのでは無いかと思うので周辺知識には期待。

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    2022年12月31日
  • 菌根の世界

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    菌のことが気になってしまったら、足を踏み入れざるを得ない世界、菌根。

    びっくり、木は木だけでは栄養が取れなくて、菌と共生することによって育っていたのか。
    そして、菌は外に広がるために、その窓口としてキノコを発生させる場合があり、そのきのこの生育、増産にはまだわからないことがたくさん。

    素人が出来心で研究すぎるには難しすぎるということがわかったので、私はまた試行錯誤のきのこ栽培を続けるのです。

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    2021年12月13日
  • 菌根の世界

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    植物は我々に酸素や食料を与えてくれる偉大な存在ですが、そんな完璧なように見える彼らの多くが菌と共生していることを紹介している一冊です。
    菌根菌は植物の根の内部や外部に存在し、宿主と互恵関係を結んでいます。
    しかし共生とは運命共同体となることを意味し、一方の死は自身の死に直結する生き方です。
    太古から植物の根に菌根があったことは研究で明らかとなっていますが、そんな縁の下の力持ちがどんな存在なのかが綴られています。
    分担することは各々がエネルギーの使い道に余裕を持たせる手段ですが、これは人間の仕事や私生活にもよく見られる光景ではないでしょうか。
    少々難い内容ですが、植物の生活に欠かせない菌根菌につ

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    2021年01月17日