菌根の世界

菌根の世界

2,640円 (税込)

13pt

3.3

緑の地球を支えているのは菌根*だった。
陸上植物の8割以上が菌類と共生関係を築き、
菌根菌が養水分を根に渡し、植物からは糖類を受けとっている。
植物は菌根菌なしでは生きられない。
*---菌類と植物の根の共生現象のこと

内生菌根・外生菌根・ラン菌根など、
それぞれの菌根の特徴、観察手法、最新の研究成果、
菌根菌の農林業、荒廃地の植生回復への利用をまじえ、
日本を代表する菌根研究者7名が
多様な菌根の世界を総合的に解説する。

菌を食べてしまう植物
光合成をやめた植物と菌根菌
枯れ木を渡り歩くタカツルラン
森林土壌から放出されるCO2の鍵をにぎる外生菌根菌
成木と実生の根の間の菌糸ネットワークが実生の成長を左右する
などなど、知られざる土の中の不思議な世界へようこそ

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菌根の世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月30日

     菌根なんて,1ヶ月前まではその存在さえも知らなかった。あるZOOM学習会をキッカケに大変,大変興味を持ってしまったので,こういう本も手に取ったというわけ。
     本書の「編集後記」で編集者の齋藤雅典さんは,その編集趣旨を次のように述べている。

    当初は「菌根学」の教科書も検討したが、きわめて学際的で多...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月31日

    研究者たちの共著故、細かすぎたり整理されてないというのはあるが、菌根の世界の広さと重要性の片鱗に触れる。特にワインの土壌による差異には大きく関わるのでは無いかと思うので周辺知識には期待。

    0

    Posted by ブクログ 2021年12月13日

    菌のことが気になってしまったら、足を踏み入れざるを得ない世界、菌根。

    びっくり、木は木だけでは栄養が取れなくて、菌と共生することによって育っていたのか。
    そして、菌は外に広がるために、その窓口としてキノコを発生させる場合があり、そのきのこの生育、増産にはまだわからないことがたくさん。

    素人が出来...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月17日

    植物は我々に酸素や食料を与えてくれる偉大な存在ですが、そんな完璧なように見える彼らの多くが菌と共生していることを紹介している一冊です。
    菌根菌は植物の根の内部や外部に存在し、宿主と互恵関係を結んでいます。
    しかし共生とは運命共同体となることを意味し、一方の死は自身の死に直結する生き方です。
    太古から...続きを読む

    0

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