二宮酒匂のレビュー一覧

  • 山内くんの呪禁の夏。 夏の夕べに約束を

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    ネタバレ

    山内くんの呪禁の夏。後半。
    読後の感想は、怖い、そして切ないだった。
    山内くんの血統と受難体質に纏わる謎、アオオニとの対決が終わったかと思いきや…。
    おぞましいとしか言いようもない闇宮を逃げ惑う少年と少女。
    爽やかな夏のボーイ・ミーツ・ガールの物語が、一気に恐怖の舞台へと変わる。
    その時、気弱な山内くんを支えるのは傍の少女を守るという意志と、恐怖の中であがきながらも生き延びてきたという慣れだった。
    夏が終わりとともにこの物語も終わりを迎えたけれど、ひまわりのような笑顔を見せる紺と、怖がりながらも倒れない山内くんが、あふれるような緑の中で遊ぶ声がまだ耳の中に残っているようだ。
    ぜひ、前巻から通し

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    2016年09月27日
  • 山内くんの呪禁の夏。

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    ネタバレ

    不思議な力を持つ少年と少女が出遭うひと夏の怪奇ホラー。

    父親と二人で暮らす小学六年生の山内くんは、たびたび危機一髪の目に遭っては、凶事を知らせる不思議な牙笛に助けられてきた。その牙笛は、山深い父親の郷里で出逢った子どもからもらったものだった。
    そんなある日、アパートを焼け出された二人は父親の郷里に身を寄せることになる。
    再会した山内くんと、牙笛を渡した子ども紺は、次々と襲いかかる不可思議な事件の渦中に飛び込むことになるのだった。

    まず、子どもたちの瑞々しく揺れる心情と緑豊かな山里の描写に惹きこまれる。お祭、ラジオ体操、こっくりさん、虫取り、川遊び。そんな子どもたちの日常と共に、ひたひたと迫

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    2016年05月28日
  • 山内くんの呪禁の夏。 夏の夕べに約束を

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    紺を無事に救い出せたのは いいのですが 今後の山内くんのことを 考えると 心配な終わり方でもありました ぐちょぐちょになった 霊体「もんじゃ君」の秘密に ちょっと じーんときますが 正体がわかると そのネーミングがとても可哀想です・・

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    2017年03月31日
  • 幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。

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    ネタバレ

    人に紹介したくなるちょっといい本。完結してます。
    題名からのイメージだけでは内容を勘違いしそう。表紙から想像する方が正しいかな?レトロな雰囲気の恋愛もので、ヒロインは自動販売機の付喪神です。
    ネットで上位だった連載中は題名からもっとキワモノを想像して読まなかったのですが、読書の機会をくれた出版社に感謝します。

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    2016年12月28日
  • ジンニスタン1 砂漠と海の物語

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    ジン族のファールス帝国に人質とされた、小国の王子12歳のペレウスと、帝国の王女ファリザードの恋愛と、種族間の戦争。
    恋愛模様は初々しくて楽しく読めるのだが、その他が殺伐として暗すぎる。先々暗雲がたちこみ過ぎて読んでて辛い。

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    2015年04月04日