二宮酒匂の作品一覧
「二宮酒匂」の「幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。」「ジンニスタン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「二宮酒匂」の「幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。」「ジンニスタン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
山内くんの呪禁の夏。後半。
読後の感想は、怖い、そして切ないだった。
山内くんの血統と受難体質に纏わる謎、アオオニとの対決が終わったかと思いきや…。
おぞましいとしか言いようもない闇宮を逃げ惑う少年と少女。
爽やかな夏のボーイ・ミーツ・ガールの物語が、一気に恐怖の舞台へと変わる。
その時、気弱な山内くんを支えるのは傍の少女を守るという意志と、恐怖の中であがきながらも生き延びてきたという慣れだった。
夏が終わりとともにこの物語も終わりを迎えたけれど、ひまわりのような笑顔を見せる紺と、怖がりながらも倒れない山内くんが、あふれるような緑の中で遊ぶ声がまだ耳の中に残っているようだ。
ぜひ、前巻から通し
Posted by ブクログ
不思議な力を持つ少年と少女が出遭うひと夏の怪奇ホラー。
父親と二人で暮らす小学六年生の山内くんは、たびたび危機一髪の目に遭っては、凶事を知らせる不思議な牙笛に助けられてきた。その牙笛は、山深い父親の郷里で出逢った子どもからもらったものだった。
そんなある日、アパートを焼け出された二人は父親の郷里に身を寄せることになる。
再会した山内くんと、牙笛を渡した子ども紺は、次々と襲いかかる不可思議な事件の渦中に飛び込むことになるのだった。
まず、子どもたちの瑞々しく揺れる心情と緑豊かな山里の描写に惹きこまれる。お祭、ラジオ体操、こっくりさん、虫取り、川遊び。そんな子どもたちの日常と共に、ひたひたと迫