新田周右のレビュー一覧
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ネタバレ最終巻、読み終わってしまった…全3巻しかないのは短い! ほかの梔子連作とかも見てみたかったです。
3巻の序章が未来の話で、何も分からない状態からスタートしました。でも最後まで読み終わってからもう一度序章を読んでみると、言葉の意味とかが全部理解できて、今までの出来事とかが一気にぶわっと蘇ってきて、後半からグッと堪えていた涙が本当に出そうになりました。このあとの未来はどのように進んでいくのか、もう何通りも想像できてしまうから、私の妄想だけじゃ足りないです…! 公式の文章で読みたかった…!
お話が面白いのはもちろん、キャラクターひとりひとりがしっかりと動いてくれるから、読んでいるのが楽しかったです。 -
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2巻も先が読めない展開で、最初から最後までドキドキしながら読んでいました。いろいろな事実が判明したとき、思わず「えっ」という声が出そうになりましたが、電車の中だったのでぐっとこらえました。私の想像していたものにかすりもしなかったし、むしろ思ってもみなかったところからいくつも衝撃の事実という名のボールを思い切り投げてきたのですごく焦りました。思わず数ページ前に戻って読み直して、うわーーってなったり…
新しい登場人物がたくさん出てきたのに、みんなに個性があって、性格も違うし話し方もなんとなく違うから、こんなに一人ひとりのキャラクターをしっかりさせているのが凄いです。
2巻の章分けの仕方も好きで、今 -
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方石シリーズ第3弾にして、最終巻!
序章で、早速「??」が飛ぶ。
涼子に子供(その名も涼太)が出来ているし、猿渡君はリッチになっているらしい。宵呼には助手がいて、瑛介の姿はなし。
何があったのか…
好きなお話だった。親はロクでもなく、現実は辛いことが多いが、瑛介も宵呼も前をしっかり見据えてて、歩みを止めないのがイイ。
瑛介のマイペースさも言葉も好き。
瑛介が昔修行した方石工房を破門になった一連の出来事も素敵。
さて、3巻通して起きた事件がここで終結する為に、色んなことが明白になって、覆されて、あれってそういう事だったの??って、あなたってあれだったの??って頭の中が色々忙しい。
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方石シリーズ第2弾!
このお話は美男美女だらけ。アニメになったら楽しそうだなぁ!
キューブダンスってどんなんだろう??ちょっと想像が追いつかない。からやっぱり映像で見てみたい(^_^)
前作も今作も、親がキーワード。愛があるようで、実は自己顕示欲のようで。
純粋に家族愛を語れないお話だけど、血の繋がりがあれば絆があるわけではなく、血の繋がりがないからといって絆がないわけではないっていう所に落ち着くのかな。
何だか、敵方の「社長」や言葉で一瞬しか登場しない「社長秘書」なる人物が次作でポイントになるに違いない匂いがプンプン!
しかし、猿渡くんも瑛介も、大人っぽいなぁ。瑛介に関しては話 -
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方石なるアイデアが面白く、世界観も好き。
賑やかなでありながらも静謐な空気を持つ作品。
題名でもあるφの方石の秘密であり、瑛介の秘密がわかった時は、なるほどなぁ〜〜って思った。方石て、そんな事にもなるわけ!?ていう、ここの部分が特にアイデアが光ったんじゃないかな。
ファンタジックでありながらも、ストーリーの内容は中々シビア。ラノベ感覚で読めるけど、決して子供用ではなく、人の感情の機微がわかる大人のが楽しめそう。
結構心に響くセリフがあちらこちらにあって、気持ちがいい。
想像力(妄想力とも言う)豊かな私の頭の中では完全に鮮やかなアニメーションとして再生されていた。
深夜にやってるちょっ -
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方石という、様々な服飾品になる立方体の
直しばかりを引き受けている彼の元に
下宿人として少女がやってきた。
方石とはなんなのか、ただの服飾品ではないのか。
そんな疑問も、読んでいたら分かってきます。
現代ではあるけれど、現代ではない世界。
歴史も同じですが、すべてに方石が絡んでいます。
始まりから出てきた方石はなんなのか、誰なのか。
泥棒の目的はなんなのか。
穏やかな日常の学校が始まっただけ、のようで
うっかり忘れそうになる、その事件。
ちょこちょこと閑話にそれが挟まっていますが
うっかり忘れそうなほど、平和な日常です。
題名の方石は『何』なのか、最後の方の作中の台詞は
どういう意味なの