真木悠介のレビュー一覧
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真木祐介のペンネームで書かれている、見田宗介氏の著書。
1977年に発行された。
自分は1975年生まれなので、ほぼ同い年くらいの本だ。
ドン・ファンやドン・ヘナロという名のインディオの生活から、現代社会を生きる知恵を探る試み。ドン・ファンはカスタネダというアメリカ人にインディオの知恵を授けていく。そのカスタネダの書いた本を通して、著者はエッセンスを抽出していく。その結晶が本書。読後、著者の素晴らしい知性に圧倒された。ドン・ファンの教えは決して易しい内容ではないが、それを非常にわかりやすく概念化していく。著者の世代の知識人(エリート)の知性の高さには本当に驚かされる。
元々この本は、ジャー -
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文化人類学者のカスタネダが、シャーマンであるドンファンのもとを訪ねる話をもとに、精緻に描く、
現代の私たちの自明性の罠からの解放を目指す、真木氏の一冊。
ドンファンの言葉を、カスタネダや私が言葉という文字で「理解」したと思ってはいけない。
私たちが当たり前だと思っているもの、貨幣や西欧中心的な思考などは、ドンファンの住むメキシコの地では通用しない。
何が、本当の価値なのか、私たちのツールとしての言語や貨幣、思考は、本当の普遍性を持つものなのか
エゴイズムからの解放、死への恐怖からの解放、私たちの内奥をすべてを解き放ったときに、交響するコミューンが開かれる。 -
Posted by ブクログ
真木悠介(本名見田宗介)が1977年『展望』に発表したいくつかの論文をまとめたものだ。彼は時間論、自我論、関係論などを主題にした比較社会学者で、東大教授時代のゼミ出身者には大澤真幸、宮台真司、小熊英二らがいる。
「私がこれから数年の間やりたいと思っていことは、
<コミューン論を問題意識とし、文化人類学・民俗学を素材とする、比較社会学>である。私は人間の生き方を発掘したい。とりわけその生き方を充たしている感覚を発掘してみたい。・・・コミューン論は、人間と人間との関係のあり方を問うばかりでなく、自然論、宇宙論、存在論をその中に包括しなければならない。」と始まる。
カエルやネコやミミズやミツバチ -
Posted by ブクログ
近代以降のこれからの人間社会のあり方を模索した本。
大枠は前近代と近代、前言語と言語、原宗教と宗教の対比。
近代に凝り固まった私たちにとって、アメリカ原住民の思想は禅問答の実践のようだ。
所有を乗り越える、マルクスの思想の再評価も試みている。
新しい精神を実際にどう実現するか、制度の問題としては全く論じられていない。
「後から生まれてくる人は、それだけ要求されるところも多いのだから、またしても迷ったり、探したりすべきではない。老人の忠告を役立てて、まっしぐらによい道を進んでいくべきだ。いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値