柴田友厚のレビュー一覧

  • IoTと日本のアーキテクチャー戦略

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    アーキテクチャとは、システムを考えるためのフレームワーク。

    システムは、全体として何を実現したいのか。
    システムをどのようなサブシステムに分けるのか(モジュール化)、または分けないのか(非モジュール化)。
    サブシステム間のインターフェースをどう定義するのか(それぞれのインプット、アウトプット)。

    このフレームは、モノの設計だけではなく、
    ビジネスを構想するうえでも使うことができる。

    鉄道を例にとれば、
    インフラ、車両、運行管理というサブシステム(レイヤー)が存在する。
    全体の目的を達成するために、それぞれがどのように連携すべきか。インターフェースとして何を渡すのか。

    このフレームワーク

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    2023年09月10日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    名著!!

    最終完成品でもなく部品でもない第三の道として補完財へ注目することの意義と可能性。
    モジュール化されたパソコン産業が急速な技術進化を遂げたように、モジュラー戦略の持つ技術進化能力をできるだけ上手く活用することが肝要である。

    それによって補完財と最終完成品との間に共進化メカニズムを作り、補完財が技術集積装置へと進化する道が開ける。
    それによって正面きっての価格競争を避け、日本独自の役割を果たす事で共存共栄の関係を新興国と作り上げることに繋がる。

    日本が世界一を貫く工作機械産業。その理由とそんな業界の中で、ファナックが素晴らしい業績を残している要因。

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    2022年12月28日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    ネタバレ

    工作機械はマザーマシンと呼ばれる。ここが強いといろんな産業が強くなる。

    ファナックは富士通から分裂した会社。nc機械のnc部分だけが所掌。

    米国では、工作機械メーカがncを開発した。自社で開発する余力があったので、自社製品によりフィットするncが作られた。工作機械の顧客は航空機や自動車メーカがメイン。すでに完成された顧客であり、チャレンジが難しかった。

    日本では、工作機械メーカに開発余力がなく、nc専用メーカが出てきた。かつ顧客が中小企業であり、チャレンジが許されたため、nc工作機械が広まった。
    さらに、ファナックにすべての工作機械メーカからの要望が集まったので、どんどん進化が進んでいっ

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    2020年01月05日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    丸善

    ”ものづくりをなめんなよ!!”

    これは,技術経営に携わる者に共通するマインドであろうw

    今回の一冊は,日本の工作機械産業が,いかにして世界市場で優位に立ったのかを読み解ける,すばらしい一冊。
    本書で取り上げている「ファナック」。

    実は,もう遠い過去になるが,学部の卒論で研究テーマに選んだ企業の一つ。
    その当時から,黄色い,何やってるかわかんないけど,儲かっている不気味な集団のオーラを出す企業であった。

    そのころ,情報化という言葉が最先端で,新しもの好きの私も,それをタイトルに盛り込んだ。
    情報化時代に,人々の労働がどのようになるのか?
    一言で言えば,そういう内容の論文を書いた。

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    2019年05月22日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    いわゆるIndustry4.0の動きの中で、工場の生産性を向上させる裏方としての意義がますます重要になっているファクトリーオートメーション/工作機械をテーマとした”製造業における経営戦略”を説く一冊。

    本書では大きく2つの経営理論が帰納的に説明される。1つ目はいわゆる製造業におけるモジュール型/インテグラル型という技術戦略の考え方である。これは、日本におけるFAのトップベンダーであるファナックの製品開発の歴史を軸として説明がなされる。

    もう1つは既存事業が相応に育っている組織において、イノベーションを生むための組織理論である。こちらは主に母体となった富士通から新規事業として生まれたファナッ

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    2019年03月24日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    各社専用機械を作成せずモジュール化に徹底したファナック。後発故に、力のある米国企業の完全内製化とは違った路線として、工作機械の専業化やインテルのMPUの導入など独自路線を歩めたことが高い利益率の源泉に。
    こういった各企業の成長の源泉を改めて定義化、確認することは面白い。とてもためになった一冊であった。

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    2025年01月04日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    工作機械に興味があり購入したが、イノベーションのジレンマを克服した事例に触れることができ、期待以上に満足した一冊だった。

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    2024年11月28日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    日本の工作機械がなぜ世界のトップでい続けられるのかをNCメーカーのファナックと工作機械メーカーの分業という観点から読み解いている。
    NC・工作機械関係が自動運転装置・自動車本体の関係と同じという観点は面白かった。

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    2024年09月28日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    日本の工作機械業界が世界におけるシェアを獲得した経緯がMPU搭載という技術的なブレークスルーを切り口に解説されており、分かりやすい。業界人の歴史理解だけでなく、技術革新による破壊的イノベーションが起こりやすい状況を踏まえた、可能性ある技術と経営との向き合い方等の視点でも参考になる。

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    2023年01月18日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    ファナックとインテルの戦略の変遷を辿りながら、日本の製造業は将来どのような役割を果たすべきかを論じている。
    標準化の持つコスト競争力と、特注化の持つ顧客最適力の相反する性質に対して、ファナックがどのようにバランスを取って開発を進めたかが分かりやすく書かれている。
    技術的知識がない私でもサラッと読めました。

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    2022年01月16日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    ネタバレ

    まず日本の基幹産業である工作機械産業に対する理解が深まった。FAなど今後も成長が期待されるこの分野がどのようにして成長してきたかが、ファナックの歴史とともに学ぶことができた。新規事業には技術やアイデアは必要だが、事業を育てる経営センスも同じくらい重要なもの。

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    2020年08月01日
  • IoTと日本のアーキテクチャー戦略

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    アーキテクチャやモジュール化の基本的な考え方について、トヨタやダイキン、ファナック等の例を基に説明されており、分かりやすい。モジュールをどのように設定するかがキモと述べられているが、着目すべき観点や視点についても述べられているとよかった。ただ、ケースバイケースとなるところもあるので一概の説明や、企業秘密もあるなかでの説明は難しいと思われるが、著者の想定でもよいので、参考となる内容があるとよかった。

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    2023年07月10日
  • IoTと日本のアーキテクチャー戦略

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    結果論としてはよくわかるが、モジュール化のアーキテクチャーは創業期の偶然を含むもの。

    ・アーキテクチャー:全体構造の中で分割の仕方とインターフェースに着眼する概念

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    2022年11月26日
  • 日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略~「工作機械産業」50年の革新史~

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    1956年に、それまでのコンピュータ部門とは別でコントロール部門を稲葉清右衛門が任される。
    1965年に黒字転換。
    1972年に富士通からNC部門を独立させてファナックが誕生。

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    2019年06月06日