アラン・ブリスキンのレビュー一覧

  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    「対話」関係の本。

    最近、本当に沢山ある「対話」の本で、何か新しいことが書いてあるわけではない。

    手法的な新しさはほとんどない。

    どちらかと言えば、思想的というか、集合知と衆愚がどのようにして生じるかといういうことが中心かな?

    という話しは、実は「U理論」で、思想的に、これでもか、というまで深められているので、そういう意味でも新しくはないかな?

    「U理論」が難しすぎるので、その「対話」に関する部分を実例を踏まえながら、比較的分かりやすく説明してある、ということかな。

    とかなり客観的なコメントではあるが、これだけ同じような本があるなかで、直球勝負で、かなり読ませてしまうと

    0
    2017年04月30日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    集合知を生み出すには、対話と傾聴が必要。
    一方、自分が正しいと主張を譲らなければ衆愚となる。衆愚を生み出すのは何も構成メンバーの能力が低いからではない。

    0
    2012年04月01日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    集合知は魔法の薬だと考えてみよう。
    一口、口に含むと、私たちは意識と認知の変化を体験する。
    問題にとらわれたり、小さく分割して考えたりするのではなく、その結びつきと複雑さに気づく。見えているものが全体像とは限らないと理解する。多くの情報に目を向けるようになり、同時に、他者の視点に好奇心を持てるようになる。

    集合知の薬を二口飲めば、これまでとは異なる形で身体を意識するようになる。頭だけを働かせて問題を解決したり、交渉したりするのではなく、心と直感に耳を澄ませ、身体のさまざまな部分からわきあがる感覚のシンフォニーに気づく。恥ずかしさ、プライド、愛情、怒りといった感情の繊細さ、複雑さが見えてくる。

    0
    2011年08月28日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    集合知の力と衆愚の罠というソーシャル時代にふさわしいタイトルととてもよさげな装丁に惹かれて購入。

    みんなの意見は案外正しいなど、Web2.0以降のインタラクティブなインターネット空間には様々な情報が転がっている。
    大枠で見れば正しいのかもしれないが、なかなかそうではないケースや、そもそもカオス状態になり集約できない場合もあるだろう。

    そういう見解を得たくて読んでみた。

    本書を読んで思ったのが、「衆愚」について。
    このワードの具体例は「空気」で語られるように、過去の日本の戦争の事例などがあげられる。山本七平の空気の研究よろしくだ。

    つまり、民衆の総意は得られたが、そもそものベクトルに問題

    0
    2011年08月27日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    未曾有の危機である。このような有事の際には、強いリーダーシップの必要性を感じる一方で、強すぎるリーダーシップには警戒心を払わなければならないのではないかとも思う。「悪魔は救世主の顔をしてやってくる」とは、よく言ったものだ。むしろ今、必要とされるのは、有能なファシリテーターの方であろう。例えそれが小さな集団の中での出来事であろうとも、ファシリテーターの間接的な関与によって形成された連帯感や共有感覚こそが、集合知を開花させ、通常では為しえないパワーを生み出す。本書はその「集合知」をテーマに描かれた一冊であり、今まさに読むべき一冊でもある。

    集団から生まれる大きな力も、一歩間違えると衆愚の罠へと陥

    0
    2011年03月16日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    P63の集団ゲーム、面白い

    全体としては寓話やスピリチュアルなエピソードなどが多く入ってきて、途中で退屈になってしまった。

    0
    2015年07月30日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    アメリカの面白さは、ひとえに政治経済のメインストリームに対してのカウンター・カルチャーであるような気がする。それは親子や男女、人種の問題などにも置き換えられるだろう。
    カール・ロジャーズの思想などもそういう土壌に育ったものではないだろうか。本書をよみながら彼のエンカウンター・グループに思いを致すのは自然ななりゆきだった。
    つまるところ、理想と現実、理想対理想、現実対現実というあらゆる個人、集団、社会がはらむ対立軸にどうむきあってゆくかが問題の根源と捉えることはそうあやまってもいないと思われ、そのためのアメリカは格好のテキストたるのかもしれない。
    自己を捨てよ、そして自己を語れ。

    0
    2012年02月17日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

    Posted by ブクログ

    オットー・シャーマーやピーター・センゲの流れを汲んだ本。ニューエイジ、ニューサイエンス、スピリチャルな言説が盛り込まれている。言いたい事の論旨はそれほど間違っているとは思わないが、あまり賛同を得られる言語の組み立てだとも思われない。

    0
    2011年08月16日