和田一郎のレビュー一覧
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ネタバレ自己啓発本は世の中に数多くあるが成功者による事例ばかり。成功者の話はその人の成功事例であって反復可能なものでは必ずしもなく、また共感を得にくいものも多い。
この本は失敗した(と自認している優秀な方)側からこうすればよかったという反省点を在職時のエピソードを交えリアルに描写していて、共感と危機感をリアルに感じさせる。
なんだか自分のことを書いているように思えてくる本。アイディアマンと呼ばれることに誇りを感じる貴方、と書いてあってドキリとしたり。。
以下、章別にメモを記載。
目次
01 入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
●高々数千円の給料の違いでも時間を味方に頑張れという話。会社 -
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ネタバレ僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと
5つ星のうち5.0 組織人として持つべきマインドセット(気持ちの持ち方)
2019年11月8日記述
和田一郎氏による著作。
2015年2月10日初版第1刷発行
著者は1959年3月8日生まれ。
大阪府豊中市出身。京都大学農学部水産学科卒業。
大手百貨店(現大丸松坂屋)に18年勤務。
42歳で退職し、まだ珍しかった海外向けの
アンティーク・リサイクル着物の販売を始める。
2003年有限会社ICHIROYA設立。
リーマン・ショックを経て、現在は日本向けの
販売に力を入れている。
著者の勤務先在籍時期は
大学を卒業した24歳の時1983年( -
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著者は大手百貨店に18年勤務して、42歳で退職。2001年にリサイクル着物店を開業し、この本の元となる人気ブログを更新しつつ、現在に至っている。
著者は18年間の百貨店時代を振り返り、自分の居場所が見つからず逃げるようにして辞めたと語る。そして自らの失敗を思い出し、ああすればよかったという後悔を隠そうとしない。入社日から社長を目指せばよかった。社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった。同期が先に昇進しても笑ってやり過ごせばよかった。等々。
読んでいて、どれも今の自分に当てはまり、身につまされる。鋭い指摘で、会社組織の中で生きるということをもっと真剣に考える必要を感じる。
会社人になる前 -
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40歳の頃、職場での処遇に絶望し鬱屈した日々を過ごしていた。このまま忸怩たる思いを抱えながら定年まで働けるのだろうかと。そんなときにこの筆者のブログ「僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと」に出会った。
書かれていた後悔は、自分とほとんど同じだった。自分の間違っていた行為に気づかされた。自分が入社した頃に筆者は会社を去っていたので、もし当時にこのブログを知っていれば、自分は同じような後悔をしなくて済んだかのだろうか。
とはいえもう時間は戻らない。そこから一念発起、転職した。40歳からのハンデは大きい。新しい職場では人間関係に特に気をつけるようにした。特に上司に対して。
それから7年 -
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正直で良いなと思った。
京大卒で百貨店勤務、出世なんて楽勝だろうと。恐らく、学生気分では会社の力学は分からず、組織に通じぬ自らの哲学に固辞し、嫌われ、組織内部で認められなくなる。しかし、だからといって自らの正義心を捨てて良いのか。組織が必ずしも正しいとは限らず、右に倣えの量産型サラリーマンでは、自身の存在価値が無い。葛藤、葛藤。上司ともぶつかるだろうし、もしかすると、それを義侠心として誇るかも知れない。
著者は、そんな葛藤の中で、上司とぶつかってきた事を「後悔」する。我々も、この義侠心の扱いに困っている。ぶつからずに、突き通す方法を学べば良いのだろう。答えはそこにしか無いような気もする。
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ネタバレ痛々しかったけれど、たしかに大学生に読んでもらうことには非常に意味があるだろう。推薦本にキープできる。安いやつをプレゼント用に一冊買っておこうかな。
SNSで見かけた良さそうな啓発本。うん、仏教で解決だね。変なこだわりが自分をおかしくするんだね。
この人は変に達観した感じを入社当時から持っていた。それが失敗だったみたいだ。若者の変な達観というのは、ただの背伸びをした上から目線でしかないんだよな。それもやはり、自分は優れているという自負に執着しているから。仏教を勉強して執着から解放されればよかったんだ。
と、批判的に書いたけれど、どれも読んでいて心が痛くなった。自分だってやってしま -
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ネタバレ家族を持つ著者が会社を辞めて、起業するにあたっての赤裸々なエピソードが書かれた一冊。
読んでみて様々な事業計画を立てては失敗を繰り返すことや軌道に乗るまでの道のりが詳しく書かれており、金銭的な話やメンタル的な話などが一線で活躍する起業家とは違った目線で書かれていました。
著者が現在の地位に辿り着くまでのサクセスストーリーに惹き込まれ、夢のある話だと感じましたが、そのためにしっかりと地に足をつけるための心構えが多く書かれてたことが印象的でした。
人生ってやってみないとわからないことがたくさんあり、可能性を感じるとともに、自分の目標とするべき地点へと辿り着くまでの葛藤も感じることのできる一冊