足立則夫のレビュー一覧
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「ナメクジの言い分」しっかり聞きました(^-^) とても面白く、私たち人間の生き方の参考になりました。これから、ナメクジを見る眼が変わります。かたつむりより上位にはなりませんがw。ナメクジは大きな分類では、貝、イカ、タコ、アワビ、サザエなどと同じ仲間、小さな分類ではカタツムリやエスカルゴと同じです。ナメクジは2億年前ぐらいに殻を捨て、カタツムリから独立したようです。恐竜は絶滅したけどナメクジは生き延びた。エネルギー節約型の生き方、夜行性、7つの機能を持つ粘液等が功を奏したようです! 粘液の7つの機能には恐れ入りました。粘液は納豆やオクラ、ウナギの体表のねばねば、胃腸の内壁を覆っている粘膜などと
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ネタバレチェック項目11箇所。カタツムリには上下に一対ずつの触覚がある、上が長めの大触角、下が短めの小触覚、ナメクジも同じだ、暗闇の中で餌を探したり、植木鉢や倒れた樹木の下にある巣に戻ったりするときに、大切な役割を果たすのだ。人間とナメクジの身体の器官は、似ている点が多い、大きく異なるのは生殖器官の備え方にある、人間は一般的に雌雄異体で、男性は男性器を、女性は女性器を備えている、ナメクジは雌雄同体、自家受精する仲間が一部にいる、多くは他のナメクジと交合する、繁殖する上で、他と交雑した方がより生命力の強い種を残すことができるからなのだろう。食塩と、砂糖や小麦粉、外見は似ている、ナメクジが食塩によって大き
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日経の元記者によるナメクジの生物学的考察に基づくエッセー。
ふとしたことから、全国のナメクジの種類の分布図作りを始め、家でも飼うことになった。ナメクジ同好を広げ、各地のナメクジ文化(祭り、くし裏など)、枕草子からノルウェーの森まで現代にわたる文学での取りあげ方を記載し、ナメクジは嫌われ者だが、低エネルギー消費で長い年月を生き延びて来た生物であり見習うべき点は多いと説く。
色々知らなかった点。ナメクジはカタツムリが殻を脱ぎ捨て進化した。寿命は1年で冬から春にかけて卵で繁殖。雌雄同体だが交配がメイン。英語でSlug。生で飲む両方が結構有る。でも生で飲むとヤバい菌がいるかもしれない -
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なんとなくナメクジを調べ始めた元新聞記者のエッセイ。
笑いのセンスが合わなくて最初のうちイマイチかなと思ったけれど、ノリに慣れれば面白い。
合う人には軽妙な文体と感じられるだろうと思う。
おっさんくさいとナメていたら「人間は一般的に雌雄異性体(p53)」とでてきてびっくりした。
ここでちゃんと「一般的に」と入れてくるとは。一気に好感度があがるわ。
本を読んで調べたこと、知人に見かけたら教えてねと頼んで作った分布図、文学や文化のなかの扱いや科学的な研究と、扱う分野・興味の幅が広い。
関係ない部分、この調べ物をしていたらナメクジにつきあたって云々という話の「この調べ物」についても、これなんだろ -
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キター!いきなり冒頭から厳しいご指摘。
「嫌いなものを目にすると、すぐに遠ざけようとする性癖がある」はい、すみません、私です(汗)
「見た瞬間に思考停止に陥り」はい、仰る通り(汗)
「対象の本質を理解しようとしなくなる」本当にごめんなさい~という感じでスタート。
てっきり生物学か何かの専門家かと思いきや、全然違うらしい。
思いがけずナメクジに興味を持ち始め、今やナメコロジー研究会なる会まで立ち上げ(現在の会員数はいかほどであろうか??相変わらずひとり?)ナメクジを研究すること14年、その集大成ともいえる成果をまとめたのが本書ということのようだ。
本書の記述を見る限り、我が家で大量発生するナ