井桁貞義のレビュー一覧

  • やさしい女・白夜

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    フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーの中編2編です。
    どちらも男性から女性への愛をテーマにしていますが、「愛すること」への苦悩が滲み出た作品になっています。しかし、男性目線から言えば、これはむしろ「面倒な女」「性悪女」に「問題あり」なのではないだろうか。(←わっ、ブーイングは赦してください。(笑))ドストエフスキーさん、あんまり「女」でいい目にあってこなかったのか?(笑)
    とはいえ、『やさしい女』はまず男が悪い!(笑)中年であるにもかかわらず、金に物を言わせ少女と結婚したはいいが(羨ましい!わっ、ブーイングは赦してください。(笑))、その妻への本当の愛を内に秘めたまま伝えることもせず、

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    2014年02月17日
  • やさしい女・白夜

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    『やさしい女』は41歳の中年男の話。『白夜』は26歳の青年の話。オジサンと若者だけどどっちも理屈っぽくてプライドが高い男の考えが綴られる。もう読んでいて「バカ!バカ!バカ!」と泣きたくなるくらい。でもそんな不器用な人間の話だからこそ、今読んでも面白いのかもしれない。

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    2012年11月25日
  • やさしい女・白夜

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    『白夜』は、ペテルブルクの幻想的な白夜の季節を背景にした「儚い夢の恋」を描く。そこにあるのは、ズルい女性と愚かな男性という現代でもよくある関係性で、甘酸っぱくも切ない余韻を残す物語だ。登場人物の未熟さやアンバランスさはあるけれど、全体を包む季節の美しさがそれをロマンチックに昇華してくれる。

    一方で『やさしい女』は、その正反対のトーンを持つ。ここで描かれるのは、現代の感覚で言えば「40代の男が16歳の少女を支配する関係」であり、そこにロマンはほとんど存在しない。男は自己弁護的な独白を繰り返すが、その裏に透けて見えるのは彼の支配欲と不器用さだ。少女の孤独は解消されず、最後には死という形でしか出口

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    2025年08月25日
  • やさしい女・白夜

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    ネタバレ

    『やさしい女』は、41歳の質屋の男が小金にものをいわせて16歳の少女と結婚するものの、ある日自殺されてしまい、死体を目の前にいろいろと回想する話。

    この男、自分はえらくて妻や女を無意識に下にみてて、その癖なにも喋らなくても相手が自分を理解してくれるはずだし、愛してくれているはずとかいう謎の思い込みがすごくて、序盤の方何回も「うわ…きっっつ…」って言っちゃった。
    ずっと無口を通してたとおもったら、急に感情迸りまくって妻に跪いてキスしたりするもんだから、感情表現が下手くそか…ってなった。
    他人の気持ちわからなさすぎるし、俺が俺がの場面が多い。

    でもラスト妻が自殺するシーンからはなんだか泣けた。

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    2023年03月01日
  • やさしい女・白夜

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    ●白夜

    ドストエフスキーの第11作。
    1848年 27歳。

    白夜のペテルブルグで繰り広げられる清新なロマンス。
    青年の恋愛は、こうでなくてはね。
    美しい中編。
    佳品です。

    25年ぐらい前に米川正夫訳で読んだ「白夜」は、冒頭が素晴らしかった。
    それに較べると、この講談社文芸文庫版は、イマイチのような気がする。

    たまたま手元に3つの訳があるので、較べてみた。

    (米川正夫=訳)

    素晴らしい夜であった。それは、親愛なる読者諸君よ、われらが若き日にのみあり得るような夜だったのである。空には一面に星屑がこぼれて、その明るいことといったら、それを振り仰いだ人は、思わずこう自問しないではいられない

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    2020年06月24日
  • やさしい女・白夜

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    えげつない、遊川和彦さんのドラマ(「家政婦のミタ」「〇〇妻」)みたいな、崩壊夫婦の葛藤と、死の物語。
    大爆笑の失恋ドラマのような、19世紀最高の振られっぷり、と言いたくなるボーイ・ミーツ・ガール。

    ドストエフスキーさん、敬遠するのはホントに勿体ないですねえ。


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    ドストエフスキーさんというと、矢張り、「罪と罰」「白痴」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」の四大長編になります。
    (茫漠たる昔に読んだ記憶で言うと、読み易いのは「罪と罰」だと思いますが)
    なんだけど、「貧しき人々」も「虐げられた人々」も「地下室の手記」も面白かった。ほかも読んでみたいな、と思っていたところで

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    2015年11月11日
  • やさしい女・白夜

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    若い頃に、一気に読んだ地下室の手記。超絶長い独白シーンの心理描写に、なんとも魂を揺さぶられた文豪。20年以上もあいて、手に取った。
    やさしい女だけ読んで、返してしまった。
    返した後に、皆さんの感想を読んで、白夜も読もうと思ふ。

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    2022年12月12日
  • やさしい女・白夜

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    初ドストエフスキー。初めては罪と罰とかカラマーゾフの兄弟とか読むと思うけど、長編を読む自信がなかったので。。

    やさしい女:妻が身投げしてしまい1人残された主人公の独白。思い込みが強くプライドが高くめんどくさそうな人間。これがドストエフスキーか。
    白夜:衝撃だった。途中までは「ロシア文学にありがちな感じか」と感じつつ、ハッピーエンドで終わりそうになり珍しいなと安堵したのも束の間、まさかのラストだった。第三者視点だと救いがないが「僕」はある種救われてるのかもしれない。「愛する」ことの難しさ。あまりの衝撃にドストエフスキーすげえ…と思った。

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    2022年02月27日
  • やさしい女・白夜

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    ネタバレ

    男性目線からの恋愛もの。

    「やさしい女」

    題名と内容がすぐには結び付かない感じ。

    主人公(中年男性)の想いがぐいぐい強すぎて
    息苦しい~。。

    「百夜」

    片思いの男性と、別の人に思いを寄せる女性。

    女の人ってこういうとこあるわ~、
    なお話。

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    2015年09月03日
  • やさしい女・白夜

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    自意識の迷宮をさまよう話、長編の中のエピソードであれば笑うところなのだろうけれど、中編でそこだけ切り取って見せられると、もの悲しい。
    聖性にも俗性にも片寄らない女性登場人物はドストエフスキーの作品では、あまり出会わなかった気がする。いずれ再読したい一冊。

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    2014年06月30日