稲垣美晴のレビュー一覧

  • フィンランド語は猫の言葉

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    フィンランド語学留学を題材としたエッセイ。細かい言語の説明は正直ほぼ読み飛ばしたが、エピソードや言い回しが明るくコミカルでとても面白い。また今でこそ遠い国のフィンランドの様子も調べればわかるのだろうが、40年以上も前となると、この本でしか当時のその様子は得られないのではないだろうか。何度も新装版が出るのも納得の一冊。

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    2020年04月26日
  • フィンランド語は猫の言葉

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     海外旅行がまだ一般的ではなく、「北欧」という言葉も今ほど知られていなかった1970年代に、フィンランドへ留学した女子学生のエッセーです。

     1981年の出版以来、今も読み継がれている楽しい一冊で、フィンランドでの素敵な留学生活やフィンランド語について、ユーモアを交えて綴られています。

     「海外適応の時間的経過」では、フィンランドで食べるじゃがいもの味の変化を例に、現地の味にどのように順応していくのかが面白おかしく描かれています。海外生活の“慣れ”がとてもよく伝わってきました。

     また、フィンランドで相槌を打つときに使う「ニーン」という言葉について、著者の稲垣さんは「猫の言葉のように聞こえる」と書いています。映画『かもめ食堂』を見直してみましたが、私はよくわかりませんでした。次回フィンランドを訪れた際には、ぜひ耳を澄ませてみたいと思います。

     もし学生時代にこの本に出会っていたら、フィンランドを旅していたかもしれない、あるいは留学したらこんなキャンパスライフが待っているのかも……と、いろいろと想像が膨らみます。

     フィンランドへの留学を考えている方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

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    2020年01月05日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    大相撲では琴風と栃赤城が注目され、友人からはYMOのカセットテープが送られて来る70年代後半にヘルシンキ大学に留学した著者によるエッセイ。

    フィンランド語を学習する苦労に混じり、フィンランド人の生活、気質、街の様子、白夜の様子など盛り沢山な内容。

    定番エッセイ集として版を重ねている模様。

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    2019年12月09日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    語学を学ぶ人のエッセイってあまりない? あるかもしれないけど初めて読んだ。国に興味はあるけど言語を学ぶ程ではない私にちょうど良かった。フィンランドの文化にわくわくした。ちょっと他の文献の引用が多いかなー。

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    2019年07月13日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    1970年代のフィンランド留学記。ネットもなかった頃に当時マイナーな国に飛び込んで行った著者のバイタリティが伝わってきた。フィンランド語の授業に関してはあまりにも難しそうで目が点になったが、フィンランドの文化や習俗は面白かった。
    解説が黒田龍之助先生だったのは嬉しい驚き。

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    2026年02月10日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    フィンランドがまだ日本人にとって全然馴染みではなかった時代に渡り、四苦八苦しながらフィンランド語を学んだという著者のエッセイ。

    フィンランド語の学徒であった著者の喜びや戸惑いや勘違いや失敗のエピソードはどれもクスッと笑える。海外での暮らしぶりを綴った作品は数多あるが、著者自身が何かしらの分野の学生/研究者であるとよりおもしろく感じられる。

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    2025年12月26日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    ネタバレ

    フィンランド語の書き言葉の歴史は、1540年代から始まったとのこと。日本の場合と比べると随分、歴史が浅いなとびっくりしました。

    3人称に区別がないことにも驚きました。

    このような外国語と日本語の違いを知るとワクワクします。

    特にフィンランドに思い入れはなく、行ってみたいと思っているわけでもないのですが、気付いたらフィンランドに関する本をいくつも読んでいました。そして『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』が現在積読に入っています。

    自分でも気付かない魅力がフィンランドにあるのだろうか。『フィンランド人は……』を読みながら考えてみようと思いました。

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    2025年12月24日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    読んでいるうちにすごく古い本なのかな、と思ったらなんと1981年に最初の版が出たものみたい。
    1970年代にフィンランドの大学に留学して孤軍奮闘する著者のエッセイ。
    今日本では北欧ブームで、フィンランドなども何となく馴染みのある国となっているけれど、当時はインターネットもなければフィンランド語学習書が日本で一冊しかなかった時代のよう。そのような時代の留学は大変苦労されただろうなと想像できる。
    このエッセイでは軽い内容だけでなく、フィンランド語の言語学的なものにも少し触れているので、結構重厚感ある内容。ただ著者のユーモアで楽しく読むことができた。
    フィンランド語、少し興味があったけどこの本を読むと物凄く難しそう…

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    2023年02月15日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    タイトルがとてもいい。
    思わず手に取ってしまう。

    しかし、この著者は、いわゆる「自分大好き」な人で、そういう人が書く文章というのは、文章力がある場合はものすごくおもしろいものになるのだけれど、文章力がイマイチだと、読む側には苦痛をもたらす。

    残念ながらこの著者は後者のタイプで、文章がやたらはしゃいでいて、常に「私って、ユニークで、とってもおもしろいでしょ!!!」という自己愛が前面に出ていて、読んでいてしんどかった。フィンランドからすぐ話がそれて、自分の厚顔おとぼけエピソードについて延々と語られる。
    「もうこのへんでやめてもいいかな・・・いや、頑張ってもう少しだけ読もう・・・」と、最初は忍耐力を試された。

    そんなわけで、途中まではこの人のことを完全にあなどっていた私であるが、後半の勉強の話はすごくおもしろかった。著者の頑張りには深い敬意を払わずにはいられなかった。
    卒業時、フィンランド人でもなかなか取れない「優秀」を取ったなんて、すごい。
    しかも、一度合格したのに再チャレンジして。
    方言の授業の話などはめちゃくちゃ興味深く、そういうどう考えても外国人にはハードルの高そうな授業にもいくつかチャレンジしていて、しかもちゃんと習得している。尊敬しかない。

    フィンランド語についての非常に興味深い話の途中でも、あいかわらず、自分大好き話にすぐ話が逸れていくので、心の中で「あーもう、キミが素敵だっていう話は十分聞いたから」と舌打ちしたくなったが、、、、

    フィンランド語はテキスト中の子音対母音の頻出度が96対100、という事実にはとても驚いた。
    笑えるくらいエストニア語に似ている、ということも初めて知った。
    単語が長い、というのは薄々気づいていたが、やっぱりそうなんだ。おもしろーい。

    フィンランド人は自分たちのことを「今しがた森から出て来たばかりの民族」と呼ぶらしい。
    私も、山に囲まれて育ち、夜、家の周囲は真っ暗で、静寂に包まれて眠っていた人間なので、彼らの精神性についての描写にはひどく共感してしまった。
    サウナの話もすごく心ひかれた。
    フィンランドにはこれまで特に興味はなかったが、いつか旅行してみたい、と強く思った。

    この人にはゴーストライターをつけて、自分大好き話をもう少し控えめにする形でもっと書いてほしいと思った。
    あ、そういえば「東大さん」の話はおもしろかったから、そこはもっと語ってくれても良かったのに。

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    2022年04月03日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    学生時代、英語ですらいまいち理解できずにいた自分からすると、稲垣さんの向学心は凄い、としか言いようがない。
    辞書すら無いような言葉を修得するためにその国へ乗り込んでいく行動力も、凡人は「奇人変人」の領域とみる。
    フィンランド語の難解さも、軽快な日々の出来事を織り混ぜた巧みな文章でとても興味深いものに思えた。
    一番印象に残ったのは、周囲の魅力的な人々と楽しそうに過ごす留学生活。
    人が好きだから、言語を学び、人の輪を拡げ、人と繋がっていく。
    素敵な人だと思った。

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    2019年08月17日