稲垣美晴のレビュー一覧

  • フィンランド語は猫の言葉

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    語学を学ぶ人のエッセイってあまりない? あるかもしれないけど初めて読んだ。国に興味はあるけど言語を学ぶ程ではない私にちょうど良かった。フィンランドの文化にわくわくした。ちょっと他の文献の引用が多いかなー。

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    2019年07月13日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    言語習得には果てがない。ダラダラ続く上り坂を永遠に登るようなものだと思う。ラクになることはないんだろうなと観念しながら進む。

    言語学も文学も音声学も、どこかの教科と同じように「一体何の役に立つのか」と問われる機会は多い。ただ、言葉の裏には歴史があり、文化がある。人間として生きている以上、切っても切り離せない複雑な繋がりを、豊かに、残酷にしっとりと含む。

    70年代の留学は現在と状況は大きく異なるだろうが、言葉を学ぶ人たちの想いはいつの時代も変わらないのだと感じながら、フィンランドの厳しく愉快な生活を思った。

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    2019年05月16日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    渡芬という言葉初めて聞いた、、
    フィンランド語はとてもとても難しそう
    それを著者は必死に勉強してフィンランド語で論文も書けるようになってすごいなと、、
    フィンランド語で相槌をニーンニーンとうつから
    猫みたいだということ

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    2023年09月07日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    読んでいるうちにすごく古い本なのかな、と思ったらなんと1981年に最初の版が出たものみたい。
    1970年代にフィンランドの大学に留学して孤軍奮闘する著者のエッセイ。
    今日本では北欧ブームで、フィンランドなども何となく馴染みのある国となっているけれど、当時はインターネットもなければフィンランド語学習書が日本で一冊しかなかった時代のよう。そのような時代の留学は大変苦労されただろうなと想像できる。
    このエッセイでは軽い内容だけでなく、フィンランド語の言語学的なものにも少し触れているので、結構重厚感ある内容。ただ著者のユーモアで楽しく読むことができた。
    フィンランド語、少し興味があったけどこの本を読む

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    2023年02月15日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    タイトルがとてもいい。
    思わず手に取ってしまう。

    しかし、この著者は、いわゆる「自分大好き」な人で、そういう人が書く文章というのは、文章力がある場合はものすごくおもしろいものになるのだけれど、文章力がイマイチだと、読む側には苦痛をもたらす。

    残念ながらこの著者は後者のタイプで、文章がやたらはしゃいでいて、常に「私って、ユニークで、とってもおもしろいでしょ!!!」という自己愛が前面に出ていて、読んでいてしんどかった。フィンランドからすぐ話がそれて、自分の厚顔おとぼけエピソードについて延々と語られる。
    「もうこのへんでやめてもいいかな・・・いや、頑張ってもう少しだけ読もう・・・」と、最初は忍耐

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    2022年04月03日
  • フィンランド語は猫の言葉

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    学生時代、英語ですらいまいち理解できずにいた自分からすると、稲垣さんの向学心は凄い、としか言いようがない。
    辞書すら無いような言葉を修得するためにその国へ乗り込んでいく行動力も、凡人は「奇人変人」の領域とみる。
    フィンランド語の難解さも、軽快な日々の出来事を織り混ぜた巧みな文章でとても興味深いものに思えた。
    一番印象に残ったのは、周囲の魅力的な人々と楽しそうに過ごす留学生活。
    人が好きだから、言語を学び、人の輪を拡げ、人と繋がっていく。
    素敵な人だと思った。

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    2019年08月17日