鴇田智哉のレビュー一覧

  • 凧と円柱

    Posted by ブクログ

    言葉の関節を外すような句の数々に刺激を受けた。「ほとんどが蓬になつてしまひけり」「円柱は春の夕べにあらはれぬ」「そこにいる蜻蛉に位置が入れかはる」「月面が芒を過ぎてから見ゆる」「つわぶきは夜に考へられてゐる」「卓球の音のしてゐる蚊喰鳥」「かけごゑのその向こうまで逃水が」「まつくらな家にとんぼの呑み込まる」「さはやかに人のかたちにくり抜かる「丘にゐたときとは違ふいわし雲」「まなざしの球体となり霧をゆく」「うすぐらいバスは鯨を食べにゆく」「サルビアは思ひ違いをしてゐたか」

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    2021年10月17日