作品一覧 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 凧と円柱 3.0 小説 / 詩集・俳句 1巻2,200円 (税込) ◆待望の第二句集! 心は、以前にも以後にもうつる。それは感情に限らず、見える、聞こえる、匂うといった感覚に関しても。ときに心は、未来の出来事を先に見ることでさえ、ある。─今のこの出来事は、いつか遠い昔にも見えていたし、これからずっと先にも、また新たに聞こえ続けるだろう─ この句集はいわば、心の編年体による。 (あとがきより) 風船になつてゐる間も目をつむり 人参を並べておけば分かるなり まなうらが赤くて鳥の巣の見ゆる こほろぎの声と写真にをさまりぬ 上着きてゐても木の葉のあふれ出す 南から骨のひらいた傘が来る ひあたりの枯れて車をあやつる手 うすぐらいバスは鯨を食べにゆく 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 鴇田智哉の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 凧と円柱 小説 / 詩集・俳句 3.0 (1) カート 試し読み Posted by ブクログ 言葉の関節を外すような句の数々に刺激を受けた。「ほとんどが蓬になつてしまひけり」「円柱は春の夕べにあらはれぬ」「そこにいる蜻蛉に位置が入れかはる」「月面が芒を過ぎてから見ゆる」「つわぶきは夜に考へられてゐる」「卓球の音のしてゐる蚊喰鳥」「かけごゑのその向こうまで逃水が」「まつくらな家にとんぼの呑み込まる」「さはやかに人のかたちにくり抜かる「丘にゐたときとは違ふいわし雲」「まなざしの球体となり霧をゆく」「うすぐらいバスは鯨を食べにゆく」「サルビアは思ひ違いをしてゐたか」 0 2021年10月17日