リチャード・ウィッテルのレビュー一覧

  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    ネタバレ

    イスラエル発アメリカ産まれのプレデターが
    政治的イザコザとテロの間で揉まれまくって
    育っていく
    実はヒューマンドラマ。

    軽く読める本じゃないけど
    著者が5年間じっくり取材した内容が濃いエキスになって
    脳みそに入ってくる。

    ガッツリ読書したいときにオススメ。
    読みごたえ&読後の達成感がすごい。

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    2022年07月14日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    読んだ。良かった。最低の邦題でどん引きだった(スルーしてた)のだが、はらぺこ氏の書評を聞いて購入。
    こんな邦題つけるセンスの無い出版社が悪いし、5頁の解説しか書いてない佐藤優の顔写真入りの帯とかあり得ないだろ。
    UAVの急激な発達と米軍で使用されるようになった裏には映画に出てくるような強いキャラクターが何人もいたのね。

    とても良い書籍だったのだが、「warship」を「戦艦」という定番の誤訳に加えて、
    米軍の特殊部隊「ネイビーシールズ」を「シール部隊」という誤訳は新鮮だったw

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    2018年10月14日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    [無人革命]ヨム・キプール戦争、ユーゴスラビア内戦、そしてアフガニスタンとイラクにおける対テロ戦争を経て、今や軍事の構図を変えた感のあるドローンの歴史と、それに携わった人々の歩みを記した作品。傍流中の傍流だった技術や考え方がいかに革命をもたらしたかが詳述されています。著者は、国立航空宇宙博物館の研究員や「ダラスモーニングニュース」の記者を長年にわたり務めたリチャード・ウィッテル。訳者は、英語と独語の翻訳を多く手がける赤根洋子。原題は、『Predator: The Secret Origins of the Drone Revolution』。


    無人機が本格的に実践投入されてからまだ日が浅い

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    2015年11月11日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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     現時点でドローンの定義は明確ではないが、本書ではプレデターとして知られる軍事作戦に用いる無人偵察機、無人攻撃機の発案から開発、採用、実用に至るまでを記したノンフィクションである。よく、ここまで実名を出したと思えるほど、多くの個人名が出てくる。
     有人パイロットの集団である空軍には嫌われ、予算や軍官僚組織に阻まれ、開発には苦労してきたことが良く分かる。
     まずは長時間飛行、偵察、遠距離リアルタイム操作、照準、ミサイル搭載と技術的に1歩1歩進んできたが、飛翔体としての進歩よりも、それを使いこなすための技術の進歩の方が大きいのが特徴である。そのなかでもソフトウェアの役割がかなり大きそうだ。
     本書

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    2015年06月14日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    米軍がアフガニスタンやイラクで運用している無人機「プレデター」がどのような経緯で開発されていったのかを辿るノンフィクションです。1980年代、敵情偵察は人工衛星と有人偵察機が主な手段でした。人工衛星は情報を得たい場所を連続して監視する事ができず、有人偵察機は常に撃墜されるリスクがありました。それを補う手段として無人偵察機が開発され、1990年代のボスニア紛争で大きな効果を挙げます。2000年代に入り、9.11テロを受けてアフガニスタンでの対テロ作戦でビンラディンを発見しながらも、攻撃する事ができなかった教訓から、無人機の武装化が進みます。テクノロジーの発達と国際情勢からの要請がタイミングよく合

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    2015年05月16日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    アメリカのテロとの戦いには無人機が多用されているのは皆様ご存知の通り。
    本書はその無人機の開発史をテーマにしており、第四次中東戦争で苦戦したイスラエル空軍のニーズを満たす為、イスラエル人天才技術者エイブラハム・カレルが開発を始めたレーダー欺瞞用の囮が、やがて無人機プレデターの誕生とその実戦投入へ結び付いていった過程が解説されています。

    色々と興味深い内容が多かったのですが、最も印象的だったのが、

    ・静止画像を高く評価していた軍偵察部門から受けた過小評価や空軍パイロットからの軽視、新技術の実用化に伴う法的課題の浮上等の文化的・法的な抵抗

    ・地球の裏側から人工衛星経由でコントロール可能になる

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    2015年03月08日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    民間での実用が先行して規制が後追いしているドローン。これだって
    首相官邸屋上のヘリポートに誰も気づかないうちにドローンが停まって
    いた事件がなければ、誰かが怪我をするまで考えなかったのだろうな。

    アメリカでもホワイトハウスの敷地内に落下し、警戒態勢が敷かれた
    のは記憶に新しい。

    無人機ドローン。現在は民間での活用やそれに伴う規制がニュースに
    なることが多いが、元を辿れば軍事技術の民間転用だ。

    戦争はイノベーションの母である。こうして毎日のように利用している
    インターネットも、害虫を退治する殺虫剤も、ドローン同様に軍事技術
    の研究からの産物だものね。

    搭乗するパイロッ

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    2017年08月22日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    祖国のために無人機の開発を始めたが国有企業イスラエル航空産業と利害が一致せず新たな拠点をアメリカに求めた天才エンジニアのエイブ・カレム。エール大学出身で自ら飛行機を操縦する冒険野郎にして逆張りで財をなした投資家のニール兄弟。ドローンの開発は米軍が主導したというよりも彼らイノベーターが推し進めたものだった。インターネットやGPSを開発したことでも知られる国防高等研究計画局DARPAが資金提供したとは言え、空軍はパイロットのいない航空機を重視せず、海軍と陸軍がバラバラに開発をしていた。

    1989年冷戦の終結とともにブッシュ大統領は5年以内に640億ドルの軍事費削減を承認した。オスプレイなどの計画

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    2016年03月02日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    アメリカにおいて軍事用無人機がその性能を認められ広まり始めるまでを描いた良書。
    佐藤優が巻末に無人機の本としては最良と書いているので本当にそうなんだろう。
    なお本書の無人機は遠隔操縦であり自立判断のAI系とは異なるので、そちらに興味がある方にはお薦めしない。

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    2015年09月23日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    数年前に貧者の兵器とロボット兵器というドキュメンタリーがすごく印象に残り、ロボット兵器に関心を持っていたので読んだ。無人機の技術の進歩や実験中の失敗以上に米軍やイスラエル軍内部の問題に翻弄され、煮え湯を飲まされる技術者たちが描かれているのがとても印象に残った。やっぱり、官僚政治の問題ははどんな国でもあり得るのだと思った。ユーゴスラビアやアフガニスタンの戦争で実績を得た無人機がこれからの戦争に利用される事は明白だが、米国以外の国も利用することになるのは当然なのでどこの国がこの兵器使ったの?って問題にならないかが不安になる。

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    2015年07月06日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    20世紀末に考案され、実質21世紀の幕開けとともに実用化され、今日に至る黎明期を明かす。撮影や通信技術が進化し、GPSが高度化することで偵察機から爆撃機へ、すなわち殺人兵器へとドローンの正体は移っていく。思うに、ハイテク機器を搭載したローテク機材なのだ。しかしまあ、我が身の危険を回避しつつ他国の領域を侵犯し、テロリストを標的暗殺するって、それ自体がさらなる陰湿なテロルではなかろうか。今は一方的に仕掛けている米国だが、いずれ相手もその技術で応戦するに違いない。天は常に我を見張り、狙っているとはおぞましい。

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    2015年05月06日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    本書が扱っているドローンとは、昨今我が国のマスコミをにぎわしているクワッドコプター等のドローンのことではなく、広くUAVといわれているもののこと。
    その着想から開発、実用化、そして、偵察用から攻撃用にと拡げられてきた開発史。
    開発者の自由な発想を、形にしていく苦労。そして、航空宇宙産業、さらに軍産複合体のなかで開発費用を獲得し、開発実用化に進めていく経緯。さらに、その中で開発、運用にかかわる軍人、民間技術者の姿。
    冷戦構造が崩れ、地域の民族紛争、そしてテロリストとの戦いと戦争の形が変化していくなかで、ドローンがどのように生まれ、そして武装されていくか、まさに現在を描いた記録である。本書は、ドロ

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    2015年05月19日
  • 無人暗殺機 ドローンの誕生

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    戦争は発明の母である、イスラエルで生まれ、ボスニア紛争で姿を現し、アフガンで敵を殲滅。地球の裏側のCIA本部で操縦、アメリカンが密かに海外の領土で敵を暗殺しつづける(無人暗殺機)プレデターの知られざる開発史。


    日本よ、中国空母も無力化するドローン革命に着目せよ 佐藤優

    人間の生き方死に方を変える兵器、無人機革命、民間無人機がいつかやってくるだろうか、

    無人機と言うこの新技術は定着するだろう。無人機がひき起こす影響にどう対処するか、

    首相官邸屋上のドローンがニュースになっているが、ドローンは無人殺人機であることが報道されていない

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    2015年04月28日