ジョン・グリーンのレビュー一覧
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高校生の僕クエンティンは、幼なじみのマーゴに恋している。マーゴは学校の中心にいて、イケている奴らと付き合っている。一方クエンティンの親友はベンとレイダーの二人。イケてはいない。卒業間近にクエンティンはマーゴのミッションを手伝うことになる。内容はマーゴの取り巻きに対する決別を込めた復讐だった。
その翌日からマーゴは姿を消してしまう。クエンティンのマーゴ探しが始まる。
私はクエンティンのマーゴを見つけなくちゃという焦りを、滑稽に思ったり、マーゴの意志の強さに驚いたりしながら読んだ。
途中、搜索が進展しないので中だるみに感じたが、クエンティンとベンとレイダーとレイシー(マーゴの元親友でベンの彼女)の -
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映画を観て、素晴らしかったので、原作も。
訳者あとがきにカズオ・イシグロの「わたしを離さないで」をこの物語を読み終えたときに思い浮かべたと書かれていましたが、その通りだと思いました。死と隣り合わせによる生の捉え方は似たものを感じます。
これはかわいそうながん患者の子どもの話ではなく、ヘイゼル・グレイスとオーガスタス・ウォーターズの恋物語でした。決して非日常ではなく、日常の物語。そして可能性の物語。ヘイゼルは可愛くてちょっと理屈っぽく偏屈気味。オーガスタスはイケメンだけど象徴にこだわるキザな男の子。いちばんすてきだったのは、ふたりをめぐる友人たちの日常と、プラスして障がいをネタにジョークを平気 -
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切ない恋の物語。そんな簡単なタグでは括れない一冊。
がんに侵された哀しく切ない、二人のティーンの物語。
と聞くといかにも儚く美しい...なんてイメージを膨らませますが、
ただたまたまその境遇に置かれているだけで、他の10代と同じように、
ちょいと親に反抗してみたり、悪いことしてみたりetc
日常生活が、彼らにも同じように流れていく。
日々がたんたんと描かれていくので、
冗長に感じてしまう人も知るのかもしれないけれど、
自分は単なるお涙ちょうだいの、美しく装飾されたものでない、
ありのままが描かれている気がして、楽しく読み進んだ。
特に登場人物の使う言葉のセンスに惹かれ、
火をつけない煙草 -
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ネタバレがんを患う若い二人、ヘイゼルとオーガスタスの恋物語。ていうか、二人の恋愛を通じて、生きること、死ぬこと、愛すること、なんかについて書かれた本。
感動の話を期待していると、どんでん返しがいくつかある。でも、いわゆる奇跡は起きない。
私は自分自身や身近にがんを患う人がいないので、がん患者のリアルがどういうものかよくわからないのだけれど、この本は結構、そのリアルにこだわっているように思う。たとえば、がん患者のトロフィーとか(いかにもアメリカらしい)、ウイッシュ(これは日本でもある)とかについて、文句なく素晴らしいものとしては描かれない。当事者はそれらについて、うさん臭く思っている話が出てくる。 -
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骨肉腫で片足を切断したオーガスタスと肺に腫瘍があり人工呼吸器が手放せないヘイゼルは癌患者の集まりで出会い惹かれあう。ヘイゼルが好きな小説は癌患者の女の子が主人公の「至高の痛み」。その一節を引用したり好きな詩を諳んじたりする文学少女のヘイゼル。オーガスタスもヘイゼルの好きな小説を気に入りその結末が知りたくて、著者のいるオランダへ二人で会いに行くが・・・。死と向き合う若者の話で重苦しいのかと思いきや、病気とともにあってもお互い思い合う気持ちの強さと輝きにあふれた小説だった。「傷つくかどうかは選べない。でも自分を傷つける人を選ぶことはできる。」相手を傷つけるというのは、やがておとずれるであろう死とい
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高校生のクエンティンの幼なじみ・マーゴは、学校中の注目の的。いつも話題の中心。クエンティンは、密かに恋している。
卒業も近いある晩、マーゴはクエンティンと一緒に自分をひどい目にあわせた友達に復讐をしに行く。眠っている部屋に忍び込んで眉毛に脱毛剤を塗ったり、彼女の家にこっそり泊まっている男の子を、彼女の両親に気づかせたり…。絵にしたらメチャクチャ笑える復讐だけど、けっこう辛辣。
クエンティンにとってある意味最高の夜になった。ところが、次の日からマーゴは姿を消してしまった。
クエンティンは、悪友のベンレイダーとマーゴの残した謎を解きながら、彼女の居場所を探す。
前半は、マーゴの爽快に復讐に面白く -
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「きっと、星のせいじゃない」って映画の原作
英語のタイトルもそんなかんじ
でも邦題の「さよならを待つふたりのために」ってのもすき
たまに日本語版はぜんぜんちがう小説や映画のタイトルあるけど、けっこうセンスあるのが多い気がする(わかりやすかったりとか)
肺が機能不全で常にボンベをつけて歩く女の子と(頭がいい)
バスケのスター選手だったイケメンな男の子(骨肉腫で片足がない)の恋愛
身近にある不幸を感じさせない強さがある(ユーモアとして語ったりできる)
忘れ去られる恐怖とか死後の世界とか
長く生きられない自分が相手の大切な人になる罪悪感とか
16歳、17歳だけど
大人っぽい(さすがアメリカ! -
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ネタバレ甲状腺がんの16歳のヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失っている17歳のオーガスタスとの恋の物語。
一時は死の危機をさまよい、奇跡的に生きながらえたヘイゼルだが、がんは消えたわけではない。自力で呼吸できないから、酸素ボンベをカートに乗せなくては外出できないヘイゼル。
母親の薦めで、癌患者のサポートグループに参加したヘイゼルは、そこで、片足を失ったオーガスタスと、目を摘出することになっているアイザックと出会う。
病気になって以来、恋なんて出来ない、しないと思っていたヘイゼルだが、オーガスタスに惹かれて行く。
ともすれば、お涙頂戴もしくは、まじめくさった闘病物になりがちな設定。けれど、シニカルに、コミ