福井紳一のレビュー一覧

  • 今起きていることの本当の意味がわかる 戦後日本史

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    確か、浪人期に買ったものを今になって読んでいる。最早試験科目として点を取るために読むわけではなく『昭和史』の補填として読んでみた。

    とはいえ、著者が予備校講師であり、重要単語が太字になっているのは意識せずにはいられなかった。『昭和史』の中村隆英も言っていた「歴史家は、自分の時代の考え方に照らして、ものを見るよりほかはない」。同じ事象であっても、立場や研究内容に応じて描かれ方が違うのは、主観が入るからだろう。中立的な記述というのはどこまでいっても成立しないに違いない。何より、純度100%の中立的な記述というのは、読んでいてつまらないに違いない。

    この本の成立が2015年。自分が生きている時代

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    2025年10月27日
  • 今起きていることの本当の意味がわかる 戦後日本史

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    どうにも同調できない安倍政権ではあるが、単なる感情論に走るのはむなしく、自分なりにその施策の是非を判断しなければいけない。との思いから手にした書の一つであり、日本社会の戦後の歩みを政治、経済の変遷を通して見つめる。連合国の占領統治、現憲法の制定、朝鮮戦争・ベトナム戦争の特需による高度経済成長、安保闘争、55年体制、連立内閣、中国との関係などなど。そして、3.11から安倍内閣に至る。戦後史をおさらいするには価値ある書だが、正直このような方が教育者であって欲しくはない。自らの左思想を披露するのはかまわないが、下卑た敵対批判は自分も他者も変えられない。

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    2016年03月02日
  • 今起きていることの本当の意味がわかる 戦後日本史

    Posted by ブクログ

    歴史を見ることは現在を見ること。震災後の日本を巡る情況のなか、歴史を知らないのは、目隠しをして高速道路を歩くようなもの。戦後史を、占領された日本〜占領終結後の日本〜現代の世界と日本、で概観。

    さすが、予備校授業。高校をまとめ、大学から要求されているポイントを押さえ、現代っ子に飽きさせず惹き付けて語る。これだけ多面的に知っていたら、一面的な見方はできなくなる。

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    2015年11月27日