一青妙のレビュー一覧
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ほっこり。
最初の4分の1くらいはしつこいくらいに食べ物の話がこれでもかと続きます。しかし、その後はあたたかい魅力的な台南の人たちとの交流が描かれており、ほっこりとした仕合わせな気持ちになれます。お勧めです!(食べることが好きな人へは超超超お勧めです!)
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Posted by ブクログ
前半は著者オススメの食や観光の情報、後半は著者と台南の関わり、人との出会いなど。台南旅行を計画しているのでガイド本のつもりで読んだのだけど、思いがけずそれ以上に楽しめる本だった。
著者はてっきり一青窈だと思って読んでいたら、途中で一青窈のお姉さんであることが判明。改めて著者名を見たら「一青妙」だった。血を見るのが好きで医学部を受験したが落ちたので歯科医になったとか、神様への捧げ物である牛の生首の頭の毛をむしる行事に嬉々として参加する様子など、妙さんも妹さんに負けず劣らずエキセントリックな一面をお持ちのようで、読んでいて楽しかった。
都会になってしまった台北と違って、古き良き土臭さが残る台南を知 -
Posted by ブクログ
父は台湾人で母は日本人、舞台女優・歯科医師・ナレーターという様々な顔を持ち、歌手一青窈の姉でもある一青 妙さんの書かれたお母様が作られる料理にまつわるエッセイ。本筋に絡めて語られる、ご両親の馴れ初めから始まる一家のなかなかドラマティックな人生模様も興味深かった。
日本人のお母様が結婚後台湾に渡り、習う様々な台湾料理の魅力的なこと!日本に帰国後、現地スタイルのお弁当を持って行き、級友達に驚かれるお弁当がやたらと美味しそうでそそられた。
私も去年母を亡くしたのだが、普段ふと母のことを思い出すのは母の作る料理、お菓子、味などなど食にまつわる事ばかり。自分自身も母として出来るだけ美味しい料理を娘た -
Posted by ブクログ
少なくとも30回以上台南に訪れている旅人だからこそ書ける台南紹介本です。でも、旅人としての視点はぶれていないから、これから旅するわたしのような者にとってはたいへん参考になる。前作「私の箱子」でも思ったが、文章が詩的だ。妹の一青窈に続く詩人の家系の才能かもしれない。
年末年始の旅では、台南に二泊することに決めた。とは言っても予定はガチガチに決めかけてはいるのだが、その間隙を縫って、ここで紹介された「牛肉湯」「虱目魚(サバヒー)粥」、アン・リー監督の愛した「小巻米粉」、「阿松割包」、国華街の「俗俗買木瓜牛乳」の木瓜牛乳(パパイヤミルク)、「無名豆花」、孔子廟の向かいにある会員制の古本屋「草祭ニ手 -
Posted by ブクログ
ネタバレレシピやエピソードを読んでいると、この料理が食べたくなる。大根餅を作るのにこんなに手間暇がかかるのか知らなかった。今度からもっと注意深く感謝して美味しくいただけます。私も大根餅が作りたくなったけど、千切りとすりおろしにして、干しエビなどの乾物を戻して炒めて米粉を入れて蒸かして焼くなんてそんな面倒な事やっていたらお腹すいちゃうかも…。
この話も私の箱子のように、一青妙さんの半生をつづったものだった。こういう時にこういうご飯を作ってくれたなど。
日台を行ったり来たり何かと大変だったのだろうけど、楽しそうでもあるし、二つの文化を経験している妙さんを少し羨ましくもあった。