島田恒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレNPOの社会的な役割や位置付け、現状について論じた本。
NPOは「非営利組織(Non Profit Organization)」の略だが、なぜ注目されるのか。一言で言えば「行政や企業の活動の補完」にあります。行政だけでは非効率的だし、企業だけでは採算の取れない政策は行えない。そこで、両者の活動で満たされない豊かさを追究し、提供するのがNPOの役割。
この本の長所は、単なる綺麗事に終始せず、NPOの現状を捉えている点です。ボランティアも「自己犠牲」、「奉仕」といったイメージから、「肩肘張らず、自分にできることをする」という気楽な参加、というイメージに変わりつつある。
NPOの活動に -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
福祉、環境、国際協力、学校など様々な分野に広がるNPO。
その活動は、企業や行政の限界を克服し、新たな市民社会の原動力となっている。
その一方、机上の理想論、脆弱な組織づくりで失敗するケースも多い。
これからのNPOに何が求められているのか。
独自のミッション(使命)をいかに構築するのか。
さらにマネジメントの視点から、卓越した事業展開、スタッフの人事管理、財務の基盤づくりなど、必要な条件とは―。
著者の豊富な体験から、感動と活力ある世界を描く。
「もう一つの生き方」を提唱する意欲作。
[ 目次 ]
NPOの感動と活力
第1部 現代社会とNPOの役割(私たちはいま、どこにいるの -
Posted by ブクログ
数あるNPO本の中ではよくかけていると思う。というのは、社会での役割に照らして、NPOの位置づけを考えているから。ほかの本は大抵、「会社じゃなくてNPO」みたいな安直な導入が多い気がするので。若干ドラッガー礼賛しすぎの気もするが。
さてNPO=非営利組織の定義は利益を分配しない、というそれに尽きるのであって、NPO=社会貢献、会社=利益、というのは必ずしも正しくないと思っている。どちらも何らかの形で社会の貢献しなければ、存続することはできない。
違うのは、会社なら投資家(株主)に分配するために「顧客からサービスの対価として収益を得る」という事業型の枠組みしかとりえないが、NPOの場合は分配は