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福祉、環境、国際協力、学校など様々な分野に広がるNPO。その活動は、企業や行政の限界を克服し、新たな市民社会の原動力になっている。その一方、机上の理想論、脆弱な組織づくりで失敗するケースも多い。これからのNPOに何が求められているのか。まず独自のミッション(使命)を構築することから出発する、と著者は説く。その具体例として、YMCAや淀川キリスト教病院、さらに、ヤマト運輸の小倉昌男氏が創業した「スワン・カフェ&ベーカリー」の活動を紹介。他に類を見ないオリジナルな発想が求められている。また、マネジメントの視点から、卓越した事業展開、スタッフの人事管理、財務の基盤づくりなど、必要な戦略を解説する。著者は、長年ビジネスの現場に従事していただけに、非営利とはいえ自立できない組織では意味がないことを強調する。豊富な事例と体験が、感動と活力ある世界を描き出す。「もう一つの生き方」を新鮮に提示する意欲作。
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Posted by ブクログ
数あるNPO本の中ではよくかけていると思う。というのは、社会での役割に照らして、NPOの位置づけを考えているから。ほかの本は大抵、「会社じゃなくてNPO」みたいな安直な導入が多い気がするので。若干ドラッガー礼賛しすぎの気もするが。
さてNPO=非営利組織の定義は利益を分配しない、というそれに尽きるのであって、NPO=社会貢献、会社=利益、というのは必ずしも正しくないと思っている。どちらも何らかの形で社会の貢献しなければ、存続することはできない。
違うのは、会社なら投資家(株主)に分配するために「顧客からサービスの対価として収益を得る」という事業型の枠組みしかとりえないが、NPOの場合は分配はいらないので、「顧客からサービスの対価として収益を得る」以外に、「寄付者から収益を得て、顧客にサービスする」という別の形(非事業型)でニーズへのソリューションを提供することができることだ。
つまり、
会社:受益者=負担者
NPO:受益者=負担者(事業型)or受益者≠負担者(非事業型)
となる。そういう意味でNPOの真の固有性は非事業型にある、というのが私の現在の認識である。
そういう意味でNPOの役割は市場の失敗を解決することにあり、そういう意味で国家とも大きく重なるものだが、国家との違いはマイナス面として資金集めに強制力がないことであり、プラス面としてそれ故に一律性や平等性に拘らず、資金使途が自由になるということがある。この辺は割愛。
しかし、こうした認識でNPOを理解している枠組みは世間ではあまり流布していないのでないか。
つまり世の中のニーズをカタログ化して、それぞれにふさわしいソリューションとしての組織形態を一覧にするのがいいのではなかろうか。これはいつか実現したい。
逆に地域のために、女性のために、子どものために何かすれば、それで社会貢献だというのはリーズナブルではないし(そうした企業はいくらでもある)、古いのではないか。
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