廣川まさきのレビュー一覧

  • チャイルドヘルプと歩んで 虐待児童を救い続けるアメリカ最大の民間組織に日本が学べること

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    人種による区別なく、子供たちに救いの手を差し伸べ続けた女性たちの実像とは。

     ここでは、ノンフィクション作家の廣川まさき氏がアメリカでの児童虐待・福祉の最前線に迫った。孤児の支援活動に尽力し続けたサラとイヴォンヌの取り組みについて紹介する。

    ………………………
    アメリカのチャイルドヘルプの最前線から
    日本の取り組みをかえりみて、何が出来るのか考える。それ以外に、実際の働く人たちの連携や想いが読み取れる。

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    2022年12月19日
  • 私の名はナルヴァルック

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    アラスカの最北端に暮らすエスキモーの村に滞在し、家族同然の仲となった日本人女性。ナルヴァルックというのは長老の奥さんの母親の名前をもらったもの。滞在中に見聞きし体験したことがとても丁寧に書かれていて目に浮かぶような新鮮さ。また、自然の中で生きる民にも近代化の波が押し寄せているわけだが、そのことは否定も全面肯定もし難い訳で、その葛藤も伝わってくる。難しいのは承知の上で、一度は体験してみたい世界である。

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    2020年10月24日
  • 私の名はナルヴァルック

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    ネタバレ

    女性である著者が一人でエスキモーの村に行き、そこで暮らし、そして目の当たりに見たエスキモーの暮らしを外から聞きかじったレポートではなく、彼らと一緒に暮らして書き上げた、いま現在のエスキモーの本当の暮らしです。

    題名になっているナルヴァルックという名前は、住まわせてもらったエスキモーの母からもらった名前です。

    この平和できれいな自然の中に暮らすエスキモー達に迫った核実験や核廃棄物を捨てられた土地に、昔から住んでいた彼らが同化政策で本来のエスキモーでなくなった生活をしているが、それでも彼らの中に残っているエスキモーの伝統や誇りを家族の中から体験した事が書かれているので、まるで読んでいて、一緒に

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    2011年10月03日
  • 私の名はナルヴァルック

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    想像を超える場所、想像できない生活。だけど、人間の根本はやはり同じ。考え方、喜ぶこと、辛いこと、幸せ、問題。遠い場所の民族に共通点を見て、人間の変わらないあたたかさを感じた。

    変わりゆく世界、その中での文化、環境。遠いところで起きているけれど、この本で、いきなり近い場所になった。

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    2010年09月05日
  • チャイルドヘルプと歩んで 虐待児童を救い続けるアメリカ最大の民間組織に日本が学べること

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    虐待に苦しむ子どもを救うための支援が、アメリカ・フェニックス市のセンターで行われている実態を知ることができる。
    虐待は閉鎖的な空間で行われ、傷つく子どもたちに多大なる悪影響を与える。被害にあった瞬間から、その後の人生において、遅かれ早かれPTSD、トラウマを発症させ、生きづらさを生み続ける。そうならないために、予防・対策・学習・ケアと多角的な視点で、チャイルド・ヘルプに関わる各セクションがつながり合って、子どもたちを救おうとする気概に感銘を受けた。
    アメリカと日本、宗教的にも民族的にも思想的にも異なるため、全てを真似できないが、良きところは学び、個人的な関わりの部分でも参考にしていきたい。

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    2025年02月26日
  • ウーマン アローン

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    廣川まさきという女性は、作家としてはちょっと不器用な人だと思う。他のレビュアーさんも書かれていたが、カヌーの旅同様に勢いで書いちゃった感が文章から伺えるのだ。
    失礼ながらカヌーの旅と平行して、フランク安田の足跡やエピソードを少しずつ盛り込んでゆけば、ノンフィクション作品としてもっと面白くなったのでは?と思った。

    しかし不器用であるが故に、彼女が旅で経験した辛さや嬉しさがストレートに伝わってくる場面もある。
    孤独な旅の途中で人と出会った時の安堵感、急流に飲み込まれそうになった時の焦燥感など、読み進めるうちに自分も一緒にユーコン川に浮遊している気持ちになってしまった。

    なんて往々にして読者は好

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    2012年10月16日
  • ウーマン アローン

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    ネタバレ

    カナダの牧場で働いていた著者は新田次郎のアラスカ物語をしり
    フランク安田のつくった村までユーコン川を下ってたどりつくということを思いつく。
    グリズリーがいる大地を銃を持たず ギターをもってカヌーで下っていく。
    カヌーも初心者のままいきなり本番である。
    運がよかったと言えばそれまでだが、なかなか芯の強い女性である。
    また飾らないストレートな性格と推察される。
    こういう人だから外国に出ていくのであろう。 このような生き方を許容できる国に日本は早くならないといけないであろう。
    地に足をつけて歩くとはどういうことか ということを カヌー紀行であるものの、考えさせられる本。

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    2011年04月28日
  • 私の名はナルヴァルック

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    ネタバレ

    アラスカ物語のフランク安田を敬愛する著者がエスキモーと家族同然の生活をおくりながらエスキモーの人々が直面する現実を見据えた本。
    福島原発の事故のあと せめて 辺境の 原始的な生活の本で心の洗濯でもしようかと何気なく購入したら いきなり最初から核の問題からはじまっており驚いた。
    アメリカという国はなんて 困った国なんだろう。
    クジラをとって 生活していた先住民の暮らしは今後どうなってしまうのであろうか。
    麻薬やアルコールが若者たちを むしばんでいる様子もよくわかる。
    これを読んでウーマンアローンも読みたくなった。
    しかし 世界中に 出没していますね 日本人は。

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    2011年04月04日
  • 私の名はナルヴァルック

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    30代の女性が単身、エスキモーの村で暮らし、エスキモーの名を貰い、彼らとともに捕鯨を体験する。彼らの生活や、深まっていく絆を描きつつ、捕鯨問題やエスキモーの抱える問題を浮き彫りにする。貴重なルポルタージュ。

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    2011年01月27日
  • 私の名はナルヴァルック

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    エスキモーの生活を日本に居ながらにして知ることができ、面白く読み始めたが、現状を知ると失望する。アメリカからお菓子や宗教、ドラッグなどが浸透し、働かない若者が大半、一大イベントの捕鯨・解体作業に若者がほとんど参加しないだなんて。

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    2010年09月29日
  • 私の名はナルヴァルック

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    エスキモーの家族に迎えられて~アメリカ合衆国アラスカ州のベーリング海の北,チュクチ海に面する村で,捕鯨組に命懸けで入り,4月から北風で海が凍るのを待つが,頭領は村の公務員でもあるので町に出張したきり帰ってこず,待ち惚けを喰らう。他の組が逃してしまった鯨を残念に思い,捕らえた鯨が薄くなった氷の下に消え,グラスファイバーの舟とアルミの櫂で捕らえた80歳になる鯨は除雪用のブルドーザーで引き揚げられ,解体される。世話をしてくれた夫婦は,アメリカの同化政策の中でも言葉と伝統を継承してきたが,次の世代にそうした心得はない。若者はなす事もなくだらだら過ごし,チャリオット計画を阻止したものの,油田開発と環境破

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    2010年09月22日
  • ウーマン アローン

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    開高健ノンフィクション取ってたので、読んでみました。
    読みやすいんだけど、特に残るものがあるわけではなく。でも大学の時とかに読んでいたらユーコン行ったんだろうな。笑

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    2025年03月01日
  • チャイルドヘルプと歩んで 虐待児童を救い続けるアメリカ最大の民間組織に日本が学べること

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    信頼できる大人がちゃんといる前提があって、子どもたちに安全な大人を探すようにと助言できる‥ってこの言葉が心に残りました。日本ではどうだろう‥周りにいるか、私は信頼できる大人と見られているか‥色々と考えさせられる内容でした。

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    2022年05月30日
  • チャイルドヘルプと歩んで 虐待児童を救い続けるアメリカ最大の民間組織に日本が学べること

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    読者の対象が絞れていない気がする。
    一般の人に読んでもらうのであれば、歴史部分が長すぎる気がする。
    折角「貴重な」機関に入れてもらえたのであれば、守秘義務などでむつかしい面もあるだろうけどもう少しその部分を増やしてもよかったのではないか。

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    2022年04月14日
  • ウーマン アローン

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    女性である作者が単独、アラスカの厳しい自然をカヌーで旅する。
    目指すは、フランク安田こと、安田恭輔が眠るビーバー村。
    人との出会い、厳しい自然に向き合う姿がたくましい。

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    2013年12月24日
  • ウーマン アローン

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    第2回開高健ノンフィクション賞受賞作。最近この賞の受賞作の中で読みたい本をさらったので最近ノンフィクション割合が高くなってます。

    本作は、女性一人カヌーでユーコン川を下り、カナダからアラスカの目的地まで行く紀行(冒険)エッセイ。読みやすいし、出会った人々との交流も背伸びせずに描かれていて好感がもてました。当地のことを知れるという付加価値あるし、読んで十分満足いく作品です。

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    2012年11月25日
  • ウーマン アローン

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    この行動力はすごいなぁと。
    よく大きな怪我や事故も無く冒険を達成できたなぁ。
    きっと、自然に抱かれたい、自然に生かしてもらうという、真っすぐで熱い心が、北の自然に通じたのかな、そしてそんな彼女だから、素敵な方たちにめぐりあえたのかなと思いました。

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    2012年11月06日