河崎芽衣のレビュー一覧
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これも高学年の部。校外活動に参加する光くんの行動が描かれています。と同時に,リストラ寸前のお父さんの姿も。日本の社会の縮図を見るようでした。
林間学校のために初めて光くんの補助についた若い臨時の先生が,光くんへの指導で失敗したときの会話が心温まります。
女性「明日トンネルに行きたいか光君に聞い...続きを読むPosted by ブクログ -
第5巻も,小学校高学年の光君のお話。担任が替わってペースのつかめない光君たち。もちろん,一番つかめていないのは,退職間近の担任。保護者とのやりとりも一進一退というか日進月歩というか,2歩進んで1.8歩下がるというか…。
でも,交流学級の担任やクラスメイトのおかげで,少しずつ親学級でも授業をしてみ...続きを読むPosted by ブクログ -
第4巻は,光くんが5年生となり,これまでうまく指導してくれていた支援学級の担任が替わってしまい…というお話。親の気持ちや,疲れてしまっている退職前の教師の気持ちがうまく描かれていて,今の学校の縮図を見る思いだった。
巻末に文章を寄せてくれている長江清和先生は,マンガの中の青木先生のモデルの一人ら...続きを読むPosted by ブクログ -
第3巻は小学高学年編。学校から一人で帰るようになった光くんですが,その分,いろんな危険や誘惑に誘われるようになります。保護者の心配も一段と多くなりますが,その分,喜びも大きくなります。
お母さんの次の言葉には,とても前向きな姿勢が感じられます。
「ひょっとして 困ったことには うまくゆく種でも...続きを読むPosted by ブクログ -
自閉症の障害を持った光くんが小学校低学年に。小学校での初めての運動会。担任の先生たちのおかげで,個走を走りきり,一緒にダンスを踊り…,両親のよろこびが伝わってきます。
その後,妹が誕生し,兄妹の世界がはじまります。
光くんが「ママ」と言ったときのことを鮮明に覚えているお母さん。でも,妹の花音(...続きを読むPosted by ブクログ -
14巻まではずっと前に読んだんだけど・・
やっと15巻が読めました。作者の戸部さんが描いている途中でなくなってしまったため、最後の2話はネームのままで掲載。病床でここまで書いてくださったことに感謝です。Posted by ブクログ -
自閉症の子供と母親の物語。
子どもが生まれ、育てていく過程で、親はいつでも何らかの不安を感じるもの。この親子においては自閉症という障害もプラスアルファとして加わる。
子どもが生まれ、成長する中で自閉症ということを知ったばかりのころ、主人公(母親)は障害に対し消極的になり、内に閉じこもっていく。家...続きを読むPosted by ブクログ -
「光とともに」のシリーズの中で、わたしが最も好きな7巻。
お父さん(雅人)は、上司の意地悪によって左遷されてしまったが
それでもめげずに時間を有効活用して、たくさんの企画書を作り
それを社内に応募することで、本社への復帰を果たす。
幸子も汗でぐっしょりのワイシャツを見て
「お茶もだしてくれないのか...続きを読むPosted by ブクログ -
花音ちゃんの水ぼうそうがうつってしまった光くんだったが
ぶじに治って林間学校に参加できることになった。
3泊4日の長い林間学校を、光くんがどのように過ごしたか。
この巻はその話でほとんどが割かれている。
光くんがトンネルで声が響くのが楽しくて
もっと遊びたい! と思っていたのに
団体行動だからと、...続きを読むPosted by ブクログ -
光くんが万華鏡を分解したことで、中身のガラスを
花音ちゃんが踏んでしまい、ケガをする話でこの巻はスタートする。
幸子の「あ~」という声をきくと緊張する光くんだが
まずいことが起こったと思うことだけが理由ではないのだろう……
ということが匂わされるエピソードが後の巻である。
光くんがうまく言葉を使え...続きを読むPosted by ブクログ -
1巻は保育園の卒園式で終わったので
2巻は小学校入学以降の光くんについて主に描かれていた。
幸子は妊娠し、出産準備・育児・仕事と手いっぱい。
そんな中、小学校のあさがお教室(支援級)に光くんは入学したものの
その生活は決して平穏なだけではなかった。
DVを受けており家庭がうまくいっていない片倉さ...続きを読むPosted by ブクログ -
「障がい者の就労支援」をテーマにした3つの実話が収録されたコミック。
『光とともに・・・』の著者が生前あらかじめ取材を進めていた題材を、漫画家仲間の方が再取材し漫画化した実話。丁寧に取材されたことがうかがえる。Posted by ブクログ -
続いてきた「光とともに」の最後の巻。お父さんの転勤で中学を転校することに…
自閉症の子が引っ越し、転校するって、ものすごく大変なこと。これから光くんたちがどんな生活をしていくのか、思いを馳せながら読み終わりました。
作者の戸部けいこさんが亡くなり、想像するしかなくなりました。
光くん、花音ちゃん、元...続きを読むPosted by ブクログ -
自閉症の子を持つお母さんが主人公。
綺麗事でなく、いろいろなエピソードがよく調べられてると思う。
著者は病気で他界されていて、本作は未完の遺作。Posted by ブクログ -
「自閉症」とは何か。言葉としては知っていてもよく知らない。
私はそうでした。せっかく漫画を色々読んでいるのだから
読んで勉強…じゃないけど、知る努力をしようと思いました。
同じ子供を持つ親として、理解してあげられる部分も
多くありましたが、実体験として「自閉症」と向き合っていないと
やはり見えない部...続きを読むPosted by ブクログ -
自閉症の子に関する本はちょっとだけ読んだことあるけど、
このマンガで自閉症の子をもつ家族のこと、
その子や家族を取り囲むまわりの人々、環境などを知ることができた。
1巻は誕生・幼児~保育園Posted by ブクログ -
この作品は、作者の方が病気で亡くなられたので、残念ながら15巻までしかありません。光君を取り巻く新しい環境や、家族とともに成長する姿をまだまだ楽しみにしていましたが、自閉症や福祉に関する問題は物語の中だけではないことを忘れてはいけませんね。Posted by ブクログ
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自閉症をテーマにした漫画です。
自閉症児の光(ひかる)君の成長と、その家族、それに学校や周りの社会も巻き込んで、
「自閉症」という障害からいろいろなことがみえてきます。
でもひょっとしたら、本当に描かれているテーマって、障害とか、そうでないのとか関係なく、すべての人間にとって必要な「やさし...続きを読むPosted by ブクログ -
自閉症児とその家族の成長物語。卒園式で母親が子どもに代わって「大きくなったら、明るく元気に働く大人になります。」と言う場面が心にしみました。”明るく元気に働く”って、当たり前のことのようだけれども、障碍のあるなしに関わらず、とっても難しくて、とっても大切なことだと思うのです。Posted by ブクログ